メグとばけものの評価・評判レビュー
物語重視の素晴らしい作品
細かい中身については公式サイト等を参考にしてほしいが非常に出来が良い。
人間が住む地上と魔物達が住んでいる魔界があり、ある日人間の子供「メグ」が魔界に現れるという所から始まる。
人間を食べてしまう魔物が多い中、主人公の「ロイ」は特定の物だけを食べる魔物で「メグ」と出会った時「メグ」が泣き出すと世界が危機に陥るという事を知り、嫌々ながら仕方なく「メグ」を守るという選択を取る事になる。
「ロイ」は凄まじい強さをしており戦闘になっても狙ってやられない限りとてもじゃないが倒される心配がないほどに強い、しかし「メグ」は小さな人間の子供であり何の力もない。
結果ロイは好き勝手に戦うわけにいかず、「メグ」が怖い思いをして泣き出してもダメなので戦闘中にもかかわらず「メグ」の恐怖を和らげるためにかまってあげないといけない。
この関係性がよくできており、もう簡単に倒せそうな敵が居るのに「メグ」が泣きそうだから一旦かまって…なんてやり取りが出てくる。
戦略性が高いとかではなく、適度に歯ごたえがあるが難易度は高くない程度の丁度良い具合に出来ているのが素晴らしい所。
またストーリーでは「ロイ」と「メグ」の交流が非常に良く描かれており、脇を固めるキャラクター達も魅力的で気づけばあっちもこっちも「こいつ好きだわ」って気持ちが出てくる。
そして物語をどんどん進めたくなる所で先ほどの難易度は高くないがきちんとやり取りが有る戦闘が丁度良く挟まってくる。
音楽もよく、ドットの絵も綺麗で適度に荒さも残しており「そうそうこれこれ」と言いたくなるドットの具合で程よく想像力を刺激する。
物語自体は適度にボリュームは有るが長いほどではいので癒し・感動・熱さ等を素直に補給したい時にとても良い作品、「ちょっと物語に浸りたいな」という時は是非プレイしてみてほしい。
当然だが重厚なストーリーや、何日もかけてどっしりプレイするような内容ではないのでそこは注意。