kage300

そもそも高さのあるシミュレーションゲーム自体がそれほど種類が無いのだが、その中でも難易度と楽しさ両方をしっかり確保しているのがこのゲームだと思う。残念ながら手軽に出来ないので何かしらの媒体に移植してほしい所、リメイクじゃなくてかまわないから…シナリオに関してはむしろ何も知らない所からやってみて欲しいので全く触れないで行く。基本的なシステムはそれぞれのキャラをマスで分けられたフィールドを移動させ、攻撃・回復・補助ような行動をして勝利条件を満たす、という物。これに高さが加わる事により武器が届かない、降りたら登れない、落とされたらダメージを負うといった平面では起こらない現象を考慮しなければならなくなる。別ゲームだがこのシステムはタクティクスオウガ（TO）が有名で、大きな違いとしてはマップの広さや出撃出来る人数が大きく違う。ファイナルファンタジータクティクス（FFT）の方はフィールドは比較的コンパクトで、出撃人数も最大で5人と一見小規模に収まっている。ところがプレイしてみると快適で、プレイ中「こいつ何が出来たっけか？」という事が少なく、頻繁にステータス確認をするのが意外とストレスだったことが分かると思う。難点は魅力的な固有キャラ（ネームド）が多く、出撃枠5人なんてとてもじゃないが足りなくなる所だろうか？キャラクターのシステムとしてはジョブ（職業）とアビリティ（能力）がメインになる、基本的にはジョブを変えて育成してそのジョブがもっているアビリティを取得、その後別のジョブに変え覚えたアビリティをセットして自分なりの組み合わせでキャラクターを作っていく。この辺はジョブシステムが有るFFではよくあるシステムなので知っている人はわかりやすいと思う。前述の通り内容は伏せるが。シナリオも素晴らしく初プレイでは先が気になって仕方がなくなる、どんどん進めたくなるが進めてばかりだと育成が間に合わなくなる事が多く適度なレベル上げが必要なバランスになっている。これが良いスパイスというか、強くし過ぎてサクサク進み過ぎるという事はあまりない。それぐらい早く先に進みたくなる良いシナリオをしている、是非やってみるべき。注意として仕様の穴というほどではないが本当に「なんだこれ？」って位に強い組み合わせがあるので知ってしまった場合は初プレイでは縛っておくことをお勧めする…自力で見つけたなら無双して気持ちよくなるのも良いかもしれないが。とはいえすぐに作れる程簡単ではないのであまり気にしなくて良いと言えば良い。プレイできる環境があったなら触る価値がある一作です！（一部表記が変になっていたのでレビューをあげなおしました）

タクティカルシミュレーションの最高峰

ファイナルファンタジータクティクス

始めたばかりで詳しく分かっておりません。
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一言でいうならファミコンで発売されたファイナルファンタジー３のピクセルリマスター版。ピクセルリマスターシリーズ自体がナンバリングの１から６まで出ていて全てよくできているのでお勧めではあるのだが、特にこの３はお勧めしたい。ファイナルファンタジーのカセット時代は移植やリメイクに非常に恵まれているがこの３だけがほとんど出ていない。ようやく出たと思えば「面白いがそうじゃない…」と言いたくなる内容。しかしこのピクセルリマスターの３は「そう！それ！！」と言いたくなる出来、ぜひ気軽に遊んでいただきたい、値段も手ごろ。長いので以下FF・ピクリマという略称を使います。FF3はジョブチェンジシステムが初めてちゃんと入ったFFで、ストーリーを進めていく内に段階的にジョブが追加されていくというシステムになっている。（FF1でもジョブは有ったが、スタート時点で決めて後々上位ジョブにクラスチェンジするという物でジョブチェンジではない。）このジョブチェンジが粗削りながらちゃんと展開に絡ませてあり、小人で動き回るので物理が役に立たず全員魔導士だったり特定のジョブで戦わないと難易度がおかしいボス等、状況に合わせてジョブを変えていくのがこの時代から存在していた。しかし旧作ではジョブ格差がひどく、さらに明らかに上位互換が存在しどうあがいても最終的に連れまわせるジョブが固定されがちだった。（無理やり使う事も出来なくはないがそもそも装備品が「もうこのジョブ要らないでしょ？」と言わんばかりに存在しなくなる。）ピクリマ版はそのあたりの状況を大幅に調整しており、最終的なジョブの自由度は相当広い。装備が増え、ステータスが調整され、ジョブがもっていた専用アビリティも調整や入れ替えが起こり遊びやすさは相当な物。更に旧作の設定ミスなども直されており入手不可能なアイテムも手に入るようになっている。妙に難易度が高くなっていた旧作に比べ遊びやすく楽しみ安い出来になっていると言い切れるので非常におすすめ。是非音楽の良さや多段ヒットの気持ちよさ等も含めて味わってみて欲しい。ちなみに４点なのは、旧作ファンからすると旧作時代の敵の強さや魔法や装備の特殊な使い方が出来なくなった寂しさも有るので、初プレイは気にしないで良いです。（私の画面で一部表記が変になっていたのでレビューあげなおしました）

そうそうこれが欲しかった！

Final Fantasy III (PIXEL REMASTER)

ファイナルファンタジー（FF）シリーズの初代、「触ってみたいんだけど…」て思ったら是非ピクセルリマスター版で触ってみるべき。ファミコン版から様々な媒体に移植されている本作だが触るのであればコレが良い。理由はシンプル、値段が安く動作が安定していてバランスもとれている。何よりプレイできる環境が手軽でsteam版（PC）・PS4・switch・iOS・Androidと大体何かしらの媒体で触れる。個人的には初代のファミコン版の仕様でも遊んでみて欲しいが正直さわれる媒体も今となっては厳しい上にプレイ感覚も旧作だけに手軽とは言い難い…、残念。ピクリマ版の良い所は旧作を極力そのままバランスや遊びやすさの調整にとどめている点。他の移植リメイクなどは追加ダンジョンが有ったりするのだがそれもない、人によってはそこは残念な部分だろう。RPGとしての楽しさは初代の時点でちゃんと出来ている事がよくわかる、さすがに内容は比較的シンプルで今の人たちには物足りない部分も多いのかもしれないが、だからこそ手軽なゲームとして触ってみると良いのではないかと思う。そしてもし興味を持ったら旧作や別のリメイクなんかも触ってみると良い、それぞれ楽しめる内容になっているはず、特に初代のバランスのものすごさはびっくりするのではないだろうか？4点なのは前述の通り、せっかく有る他のリメイクの追加要素がどうやっても遊べない点。他のリメイクももう遊べる媒体がかなり厳しくなっているので、DLC販売でかまわないのでさわれるようにして欲しい所。

ＦＦの初代、やってみたいと思ったらコレが良い

Final Fantasy (PIXEL REMASTER)

細かい中身については公式サイト等を参考にしてほしいが非常に出来が良い。人間が住む地上とばけもの達が住んでいる魔界があり、ある日人間の子供「メグ」が魔界に現れるという所から始まる。人間を食べてしまうばけものが多い中、主人公の「ロイ」は特定の物だけを食べるばけもので「メグ」と出会った時「メグ」が泣き出すと世界が危機に陥るという事を知り、嫌々ながら仕方なく「メグ」を守るという選択を取る事になる。「ロイ」は凄まじい強さをしており戦闘になっても狙ってやられない限りとてもじゃないが倒される心配がないほどに強い。しかし「メグ」は小さな人間の子供であり何の力もなく、結果としてロイは好き勝手に戦うわけにいかず、「メグ」が怖い思いをして泣き出してしまってもダメなので戦闘中にもかかわらず「メグ」の恐怖を和らげるためにかまってあげないといけない。この関係性がよくできており、目の前でもう簡単に倒せそうな敵が居るのに「メグ」が泣きそうだから一旦かまって…なんてやり取りが出てくる。戦略性が高いとかではなく、適度に歯ごたえがあるが難易度は高くない程度の丁度良い具合に出来ているのが素晴らしい所。またストーリーでは「ロイ」と「メグ」の交流が非常に良く描かれており、脇を固めるキャラクター達も魅力的で気づけばあっちもこっちも「こいつ好きだわ」って気持ちが出てくる。そして物語をどんどん進めたくなる所で先ほどの難易度は高くないがきちんとやり取りが有る戦闘が丁度良く挟まってくる。音楽もよく、ドットの絵も綺麗で適度に荒さも残しており「そうそうこれこれ」と言いたくなるドットの具合で程よく想像力を刺激する。物語自体は適度にボリュームは有るが長いほどではいので癒し・感動・熱さ等を素直に補給したい時にとても良い作品、「ちょっと物語に浸りたいな」という時は是非プレイしてみてほしい。当然だが重厚なストーリーや、何日もかけてどっしりプレイするような内容ではないのでそこは注意。

影