どうすれば失敗を回避できたか過去のマップから傾向の分析BFは約20年で10作品以上をリリースしてきたシリーズであり、長く続く64人制マップも十分に人気不人気のデータが集まっているはずだ。128人となっても基本的にプレイヤーの好みの傾向は変わら

どうすれば失敗を回避できたか

BFは約20年で10作品以上をリリースしてきたシリーズであり、長く続く64人制マップも十分に人気不人気のデータが集まっているはずだ。

128人となっても基本的にプレイヤーの好みの傾向は変わらず、兵器メイン/兵器なしのマップの基本設計に始まり、展開の中心になる高層建築物や激戦区になる拠点のデザイン、撃ち合いの勝敗や攻めるときのルートを決定付ける遮蔽物のバランスなどは過去作から流用できる部分は確かにあった。

具体的な成功例を持ってくるには至らずとも、不人気なマップの傾向から失敗は避けられたにも関わらず、過去のノウハウを活かせずに失敗したのは、EA側のシリーズ理解度が著しく低かったと言わざるを得ない。

ゲームの不具合修正が遅いのはシリーズ毎度のことではあるが、本作における不具合は過去作とは比にならないほどに深刻なものであった。

リスポーン時にUIが消滅しゲームプレイ続行ができなくなる、マウスが正常に動作しないなど、「単純な条件」で「多くの環境で起き」、「発生頻度の多い」「深刻な影響を与える」現象があまりにも多く発生した。

どのような理由があるにせよ、ユーザーに悪いゲーム体験を与えた時点で評価が下がるのは必然で、修正が遅かったことも相まって元々低いゲームの評価へトドメを刺した。

BF2042はかつての不具合も改善され、段階的にではあるがマップの障害物追加や拠点位置の調整を行い改善の兆しが見えつつある。

そして不具合修正やシステム周りの改善、武器の追加などで発売日に本来あるべきだった姿へと変わった。

しかし、初動のゲーム完成度の低さ、そして対応の遅さが尾を引き、1年経った今現在ではかつての勢いの半分もなく、シリーズワーストクラスの失敗としてシリーズの歴史に残る事となった。

1周忌から見る2042 #2

Battlefield 2042

2021/11/19に発売となったBF2042がなぜコケたのか。1年経った今から改めて見返す。