ニューラルクラウドのCBTのレポート、レビューです。CBTの内容やニューラルクラウドのシステムなどについて気になる方はどうぞ。

CBT当たった。やったぜ。そんなこんなで一週間ほどプレイして、気づけば終わりました。そこそこ面白いゲームだったので、折角なら何かしらの形で宣伝したいなと思い。

こんな感じの問い合わせを送ったところ、3つ目以外は自己責任のもと概ね問題ないとの返答を頂いたのでCBTのレポートを書こうかなと。言うまでもなく、以下の内容はいずれもCBT時点のもので、

正式版とは仕様などが異なる場合がある点はあらかじめ理解しておいてください

ニューラルクラウドCBTのゲームシステム

ニューラルクラウドのゲーム性を既存のゲームジャンルに当てはめて表現するのが難しいんですけど、あえて名付けるならデッキ構築型戦略RPGって感じ。デッキ構築型RPG、戦略シミュレーション、オートバトルがそれぞれ組み合わさったようなゲーム。ゲームの流れは、大まかに探索と戦闘に分かれています。

まずは探索パート。ダンジョンやクエストに相当するマップはこのように、小部屋を進んでいってボス部屋に辿り着くのが目的。上のサンプル画像が悪いんですが、各小部屋は戦闘、イベント、回復などの種類があり、状況に応じた適切なルートを選択していく。その探索パートの中で、関数と呼ばれるバフを収集するのが重要となります。

強力なバフ「関数」を集める探索パート

関数とは、所持しているだけで効果を発揮するパッシブスキルのようなものです。対象の残りHP割合が低いほど回復量が増す関数、敵を倒すごとにHPが回復する関数、その効果は多種多様で味方の編成や敵の傾向に応じて最適なものを選択するのが肝要。更に関数にはそれぞれカテゴリが用意されており、同カテゴリの関数を2,4セット集めることで更に強力な効果を発揮するようになります。セット効果。

そこまで真面目に関数の構築を考えなくてもクリア自体はできるんですが、ちゃんと理解して組み合わせられるようになると背伸びをした攻略が可能になります。

 結果を予測した配置が求められる戦闘パート

自分はこの戦闘パートに魅力を感じたので、正式版もプレイしようかなと思いました

。戦闘パートは基本的にオートで進行します。よくあるオートバトルのRPGだとそのまま戦闘開始になるんですが、ニューラルクラウドの場合は位置の概念があります。

例えば前衛キャラは基本的に前に置く必要があるんですが、最も遠くの相手を攻撃するような敵や味方陣地にワープしてくる敵がいる場合は後列に配置することもありますし、他の前衛キャラを先に前線に出すために下げることもありますし、集中砲火を避けるために前線からあえて遠ざけた位置から走らせることもあります。

敵味方がどういう動きをするかを予測して戦闘開始前に配置を考える

ってことです。この予測が見事にハマった時の面白さは格別。実際に戦闘してみると全然違う動きを取ることもあって、じゃあ何が原因だったのかを考えるのがまた楽しい。……まあ、現実としてはレベリングすっか！で思考をすっ飛ばせるんですけど。

めちゃくちゃマイナーゲーを例えに出すと、『ブラウンダスト』が好きな人は楽しめるんじゃないかなと思います。これ絶対伝わらないな。FF12のガンビットっすよガンビット。命令ではなく位置で考えるガンビット。

一応プレイヤーも戦闘に干渉する手段はあって、キャラの必殺技発動と戦術（プレイヤースキルみたいなもん）が該当します。これもオート設定可能なので面倒な人でも安心。

スタミナはプレイではなく報酬に払う

一般的なソシャゲはダンジョンやクエストに潜入した時点、もしくはクリア時点で消費されるものですがニューラルクラウドは独自の仕様を持っています。言うなれば、コンテンツのプレイではなくコンテンツで得た報酬に対してスタミナが払われるのです。なお、このゲームではスタミナをキー（鍵）と呼んでいます。

例えばこれ。メインストーリーのとあるクリア報酬画面なのですが、それぞれのアイテムに鍵マークと数値が書かれているのがわかるでしょうか。これは、その報酬を得るのに必要なスタミナを表しています。つまり、一切報酬を受け取らなければスタミナ消費0でコンテンツを進められます。例外はありますが、ストーリーや通常クエストに相当するコンテンツは事実上スタミナ0で遊べます。

もしかしたら他のゲームにも取り入れられてるシステムなのかもしれませんが、これはなかなか斬新だなと思いました。実際にはストーリーで入手できる報酬がそこそこ豪華なのでスタミナを消費することになると思うんですが、一部のアイテムだけが欲しい場合など

プレイヤー側に選択肢を与えてくれてるという意味ではとてもいいです

石回復はよくある割増スタイル

とはいえスタミナ消費は要所で必要なわけで。育成をフルに実行しようとするとスタミナ回復は必要です。だって報酬に対してスタミナ払う作りになってるからね。報酬を得なきゃ育成はできません。

スタミナ回復は専用のアイテムがあるんですが、いわゆる魔法石での回復は回数を重ねるごとに費用が増していくスタイル。1回目と2回目は50、3回目80消費までは確認しましたが回数上限と必要量は分かりません。1日6回程度がポピュラーなイメージがあるので、50,50,80,100,120,150みたいな感じで増えてくのかなって勝手に想像しています。

スタミナに関連する話なので。ユーザー経験値ってスタミナ消費コンテンツやデイリークエストなどで溜まっていくスタイルが一般的だと思うんですが、ニューラルクラウドは実績の進捗がそのままプレイヤーランクになります。良し悪しはおいといて、ちょっと変わってる。

プレイヤーレベルによって解禁される要素もあるので、何も考えずただストーリーを進めてるだけだと全然ランクが上がりません。親密度とか箱庭とかいろんな要素に網羅的に取り組む必要がある。正式リリース後どうなるかは不明ですが、覚えておいて損はないと思います。

そこそこシンプルな内容で、よくあるソシャゲと項目自体は同じ。いずれも戦力に関わる部分。CBTの時点ではレベル上限が60と非常に低く、最大まで育成しているプレイヤーもいました。CBTという短い期間の中でゲームを楽しんでもらうために潤沢なリソースが配布されていた可能性は高いんですが、上限60のままだと育成の頭打ちが結構早そうだな、どうするのかなと思ってます。が、そこはソシャゲ。ちゃんと厳選要素も用意されております。ひえ〜。

算法掘りがエンドコンテンツ？

CBTの時点では、算法と呼ばれる装備を掘るのがエンドコンテンツの1つになるのかなという印象でした。要は装備です。算法にはそれぞれランダム効果が付与されているので、極めようと思ったら最適解を求めてぐるぐるしなきゃならない。会心率＋会心ダメージとかね。これだけだったら他ゲームにもよくある装備堀りシステムなんですけど、パズル要素が一捻り。

算法にはそれぞれ形があって、キャラごとに算法を収める枠が設定されてます。強力な算法は大きかったり形が複雑だったり、同じ算法の組み合わせでもキャラによっては装備できなかったりします。CBT時点ではそんなに変な形の算法は見かけませんでしたが、L└├みたいに特殊かつサイズの大きいものもあるかもしれない。

つまりロックマンエグゼ3のナビカスタマイザーみたいなアレです。これで伝わらない場合は、正式リリースを待って実際に触ってください。

なお見落としかもしれませんが、算法そのものを強化することはできないようでした。代わりにキャラごとに算法倍率と呼ばれるものがあり、装備した算法のステータス倍率を上げられるようになっています。装備強化ではなく、あくまでキャラの強化に徹しているといった印象です。

みんな気になるガチャの仕様。あとレア度ごとの性能格差。

ガチャの仕様はデータだけを述べると、最高レアリティの星3排出率は3%、星3の最低保証は60連、ピックアップの天井は180連（離散信号源という変な名称）、離散信号源はガチャの切替時に別種のマイレージに変換され引き継ぎは不可。こんな感じ。無課金のガチャ機会は、CBTの豪華なボーナスを除くとまあまあ渋そうかなという印象。渋さは正式リリースで変わる可能性もありますが、個人的な所感としてあまり変わらないかなと。

何故なら、ニューラルクラウドは凸の仕様が優しいから。限界突破は同キャラ凸ではなく、キャラに対応する欠片を一定数集めて凸する形式。ガチャで同キャラを引くとメンタルキットと呼ばれるアイテムを入手でき、それで欠片をショップ交換という流れ。欠片はショップ交換やデイリークエストなど複数の確保手段が用意されていて、

素体さえ持っていれば時間を掛けて凸していける

仕組み。特定のキャラを入手するハードルは高いけど、入手後の強化に追いガチャ、特に同キャラを引く必要ありませんよという姿勢を貫きそうだなと。

でもって全キャラ星5まで強化できるシステムかつ、星の数が均一になればステータスの値自体は大差なくスキル効果で強弱が決定するのかなという感覚。いわゆる、低レアだけど有用なキャラがごろごろいそう。

ただまあ商売である以上ガチャは主な収入源ではあると思うんで、

限定キャラについてはスキル面で優遇される予感はあります

。CBT時点ではハッブルというキャラが限定ガチャで登場していたんですが、明らかに必殺技が強かった。敵を一箇所に集めてダメージを与えるという効果なんですが、本作は敵味方の位置が非常に重要なので、敵味方の位置を任意に移動させられる必殺技持ちはおおむね強そう、あるいは重要な気がしています。ハッブルがまさにそれ。本当は強そうな低レアをある程度見極められればよかったんですが、さすがに育成リソースが不足しすぎていて確認できませんでした。

あと実質キャラゲーでもあると思うので触れておきます。このゲーム、大半のキャラは静止画なんですが、いわゆる凸を進めることで差分、2DLive、別イラストなどが解禁されていきます。嬉しい。もちろんスキンも別にあります。CBT時点では無課金石でも（確か）買えたと思うんですが、どうだったかな。買えたら嬉しい。

ニューラルクラウドCBTで気になった点

専門用語と言うか独自の用語が多すぎる。そりゃ新作なんだから当たり前だろって話ではあるんですが、関数だの演算力だのCCだの、？？？？？となる単語が飛び交います。しかもかなり序盤から。強化素材や交換所の通貨も多く、何がどれに対応しているのかを把握するまでが長い。

ガチャは検索、天井は離散信号源、限界突破はメンタル拡張、スタミナはキーなど、既存システムがなんの脈絡もない単語に置き換えられているのも混乱を助長します。2,3日プレイしていけば理解も進んでくるんですが、先述した独特の用語も降り掛かってくるのでプレイ初日をワケワカラン状態で終える可能性は高いです。ぶっちゃけ、ここで離脱ユーザーがモリっと増えそうな気がしてならない。

まあ、用語は複雑ですがそれぞれのシステム自体は理解してしまえば単純です。本当に難しいのは戦闘くらい。

ゲームの中核である戦闘は、基本的にはオートで進みます。一時停止などもできなくはないんですが、戦況の把握が非常に難しく、何がどう作用して勝敗に結びついているのかが全く分からない状況が頻発します。特に負けたとき、何をどう改善すべきかが分かりにくい。

例えば被ダメージ回数ごとに強力なカウンターを放ってくる敵がいたら、直接攻撃しないサポーターを多めに採用するとか他の敵にターゲティングするように配置を工夫するとか、そういうのが対策になるじゃないですか。敵の能力は確認できるので、こういう部分的な一対一の対策は全然できるんですけど、実際の戦闘はもっと乱雑。

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