マリオストーリー。2000年に発売されたニンテンドー64の名作アクションRPGである。あれから21年も経った2021年の12月のある日。任天堂さんは言いました。スイッチオンラインでマリオストーリーが遊べるようになりますと。マリオストーリー！？

2000年に発売されたニンテンドー64の名作アクションRPGである。

あれから21年も経った2021年の12月のある日。

スイッチオンラインでマリオストーリーが遊べるようになりますと。

マリオストーリー！？！？！今は令和だが？！？？！

これのためだけにスイッチオンラインの64追加パックに加入した。

料金プランは12ヶ月4,900円の1本のみという男気っぷりだが、問題ない。

頭で考えるより先に手が動くとはこのこと。

うれし〜〜〜〜〜。ホント、うれし〜〜〜〜〜〜〜〜。

生きてりゃ良いことありますね。

おもしろいんだよなあ、このゲーム。

絵やBGMの良さはよく言われているが、テキストも秀逸。

場所が切り替わるたびにクリオのものしりテキストを読んでいた。

お気に入りはヘイホーのおもちゃばこで読める、

「この　おもちゃばこって　だれが　つくったのかなぁ　やっぱり　ヘイホーなのかなぁ」「ともだちになって　いっしょに　あそんでみたいけど　ムリかなぁ」

敵であるヘイホーと友だちになって遊びたいと言うのだ。

おもちゃばこで読めるものしりテキストは全体的に、クリオがまだ幼い子どもであることを思い出させてくれる。

正直、最後までプレイするつもりはなかったが、ついエンディングまで遊んでしまった。

いつまで経っても紙ゲー(神ゲー)だよ。

プレイする前は、自分が子どもだったからおもしろかっただけで、いいトシした大人になった今遊んでもそれほど夢中になれないんじゃないか。そう思っていた。

この21年で、大したことはしていないがまあそれなりに色々あって、プレイしていた子どもの頃から価値観も変わり、だんだんゲームを遊んでも昔のように熱中できなくなってきたので、今回もそうだろうと。

マリオストーリーを遊ぶ時間が楽しみになっていた。

自分が思っているほど自分は大人になどなれていないのであろう。

約20年ぶりに遊ぶマリオストーリーが普通におもしろかったので、ふと思った。

ゲームって進化しているようで、実は退化してるんじゃないの？

グラフィックはキャラの毛穴が見えそうなぐらい美しくなった。実際にその場所にいるかのような臨場感を味わえるようになった。

インターネットを通じて対戦や協力プレイを楽しめるようになり、人と人の出会いをもたらすコミュニケーションツールとしても発展した。

でもなあ。本当に求めてるものってそうじゃないんだな。

グラフィックやサウンドがキレイになるおかげでロードが長くなったりテンポが悪くなるなら、たいしてキレイじゃなくていい。

最近のゲーム、印象に残るテキストが本当にない。

友達とワイワイ遊ぶのは、それはそれで楽しいけどさ。

ひとりでじっくり浸れればそれでいい。

いっしょに遊ぶよりも、各々がひとりでゲームをプレイし、その感想や攻略法などをリアルやネットで読んだり語り合ったりするのが楽しい派。

ネットではどこの誰かも知らん人なのに意気投合したりして、世の中の人たちって自分が思ってるよりもあったかいのねと思うなど。

マリオストーリーには、現代のゲームにはない良さがあるんだよなあ。

ロードは爆速だし。シンプルに絵や世界観もかわいいし。

でも同年代の初見の友人に遊ばせたら、昔のゲーム特有の不便さが気になってそれほど良いとは思わなかったとのことなので、結局は思い出補正が最強なのか。

クッパを倒して、ピーチ姫と世界を救って、みんなからマリオさんありがとうって感謝されて、ただゲームを遊んでいただけなのになんか良いことをしたような気分になる。

大団円のエンディングパレード。

あったかい気持ちになれるってすばらしい。やっぱりRPGはこうでなければ。

ゲームの世界ぐらいはハッピーエンドであってくれ。

なので同シリーズの最新作「オリガミキング」には一生文句を言っている。ネタバレにならんよう詳しくは口をつぐむが。

せっかく64プランに加入したのでムジュラの仮面やカービィ64なども遊んだが、こちらも面白かったなぁ。

さらに先月からカスタムロボの配信が始まったとのことで、わかってる……任天堂様はわかっていらっしゃる……と静かに涙を流した。

時はすでに令和だというのに、気持ちはいたって平成。

懐古厨が加速するばかりである。

退化したのはゲームなのか自分なのか

マリオストーリー

あまり役に立たない記事を書きます