ポケモンSVにおける、ボタンについて考察した記事です。ポケモンスカバイボタンについて興味がある方は是非ご覧下さい※当記事はポケモンSVのネタバレを含みます。

突然だが、ポケモンSVにはジェンダーレスなキャラクターが多い。筆者は実際に遊ぶまで

ボタンのことを男だと思っていたし、グルーシャは女だと思っていた。

だがプレイ後、この見立てが如何に甘かったかを痛感した。よく見ればボタンは顔立ちこそ中性的だが、しっかりチュールスカートっぽいものを履いているし、脚もかなり華奢だ。上半身だけ見て安直に性別を判断した筆者を許して欲しい。

この記事は、そんなボタンのとあるゲーム内の発言にフォーカスしたものである。

物語終盤、チャンピオン撃破、ヌシポケモン討伐、スター団壊滅を成し遂げた主人公は、旅で縁の合ったネモ、ペパー、ボタンの3人と共にパルデア地方の深部「エリアゼロ」を探索していた。

エリアゼロの探索を依頼してきたのは本作の博士なのだが、この博士とペパーは親子関係にある。が、博士はペパーが小さい頃から研究に没頭していたためいつもペパーは1人ぼっちの状態でほったらかし、ペパーが成長した現在でも親子の間には溝があった。

探索を進める中でも博士の素っ気ない態度は変わらず、ペパーは博士に対して少なからず疑念や憤りを感じる。主人公一行の雰囲気はギクシャクしていた。

そんな折（プレイヤーへの説明も兼ねて）自分と博士の過去について回顧するペパー。その返しにボタンが放った一言がこちら。

言い方。最初見た時、プレイ中のゲームが本当にポケモンか一瞬疑ってしまった。一応、ペパーはこの返しを受け流し自身の過去のことを滔々と述べている。

この一連の流れのあと、これまで接点のなかったペパーとボタンがお互いの理解を深めていくのだが、それはまた別のお話。

ペパー以外だったら、間違いなく地獄みたいな空気だっただろう。

上記の発言を踏まえ、ボタンというキャラクターは現代におけるコミュ障の抱える問題を、非常に分かりやすく描写していると感じた。

1,2はイメージしやすいだろう。社交性が皆無、かつ基本的に会話の輪に混ざろうとしない。

3はまさにボタンの例で、ネットのノリをリアルに持ち込む典型的なやらかし。コミュ障が最もやってはいけない行動だ。一旦心を許せると思った相手には砕けた、ないしは強気の態度をとりがち。信頼の裏返しと言えば聞こえは良いが、周りが知っている「コミュ障な自分」像をいきなり破壊してオラついてくるのだから、やられた側は戸惑う、うざがることが大半。

ペパーの対応が紳士的すぎた。

そして特筆したいのは4の部分。話したがらない、なんか接しづらいイメージが先行しがちな

コミュ障の多くは、話してみると実はすごくいいやつ

実際学校で孤立気味だったボタンは、幼少気孤独だったペパーに共感して気遣っていたり、スター団の件で助けてもらった主人公に対して強く恩義を感じ、主人公が助けを必要としている時はすぐさま駆けつけるなど

性悪では決して無い、むしろとても優しい子なのが、

コミュ障に対する解像度が高くて、妙に生々しさを感じた。

【ポケモンSV】ボタンの性格についての考察

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