最初に言っておきますが自分はテイルズマザーシップタイトルの半分くらい（最近のタイトル中心）はやってます。ザレイズは以下本作と略します書いてたらクソ長くなった全部読む方は覚悟してください

基本無料でテイルズシリーズのほぼ全キャラが加入しアクションで遊べるゲーム！

あの途中離脱するパーティメンバーも苦しめられたボスも絶対に仲間にならないと思えるラスボスも仲間になって自由にパーティ編成出来る夢のゲームだった。さらに本作にはコラボキャラもおりSAOや銀魂、スレイヤーズ等様々な世代にターゲティングしたマーケティングも行った。特に銀魂コラボはSNSでバズった記憶がある。そんな本作はファンにとっては至上のゲームとなったわけだがまず本作のリリース前に起きたシリーズファンが大きく離れた事件について語らなければならない

ヒロイン詐欺！？TOZ大爆死によるファン離れ

TOZについてはあまり深く掘らないので気になった方は調べて欲しい。兎に角酷評の多いゲームで自分もキャラデザ以外正直微妙といった印象だ。TOZにはリリース前メインヒロインのように持ち上げられていたキャラが居たのだがまさかの途中離脱で言っちゃ悪いが性根が悪い女キャラにパーティが入れ替わり負けヒロインとなる。特にこれが炎上した印象だ。こんな事件を経験した後の本作リリースであるから界隈自体が盛り下がってるのは言わずもがなだろう。続編のTOBでリカバリーは出来たがその後数年マザーシップタイトルが出てないあたりコンテンツとしての限界が見えていた。

全シリーズから全キャラが参戦するゲームでバランスよくするなんて無理だよね、、

ここでいうバランスとはゲームバランスと優遇不遇のバランス両方の意味である。元々戦闘システムが違うゲームのキャラを一つのゲームに落とし込むという努力は感じられた。しかし本作中盤では殆どの敵キャラが鋼体という回数制の怯みバリアを持っており戦闘の流れとしては鋼体を崩す→敵が体制を整えるまでの怯み時間に技を叩き込んでハメるというのがメインの戦闘スタイルとして確立されていく。ここの最初にあたる鋼体を崩すという部分でまず大きな差が生まれてしまった。キャラの術技の強化項目には敵の鋼体を崩す効果が付与されているものが一部存在しておりこの鋼体を崩す能力の有無で大きな格差が生まれてしまったのだ。またこの能力を有していなくても広範囲高ヒット数の術技はゲーム性と相性がよく原作ではお馴染みの術技タイダルウェイブ（マップ全体攻撃の多段ヒット）が最強の術として君臨しておりこの術を最後まで２キャラしか使えなかったあたりにも格差を感じる。またこのゲームはガチャで技が付いた武器を当て、最高レアは必殺技が付いた魔鏡というアイテムなのだがこの武器と魔鏡の実装スパンもキャラの人気や運営の贔屓目で格差があり一部のキャラは昔から実装されながら碌に強化も貰えずキャラパワーが控えめなんてこともしばしばだ。

そして本作の中盤の後期に実装されたのが精霊装という新たな種類の最高レアだ。これはイベント開催と同時に実装され理論上イベントを全力で周回すればガチャを引かずとも完凸の精霊装を作成出来たのだが逆に言うと精霊装が貰えないキャラはとあるステータスにおいてディスアドバンテージを背負うこととなった。それがクリティカル。クリティカルは発生するとこちらの攻撃力と攻撃時の怯み時間が一定時間上昇するという効果で、本作終盤ではクリティカルを発生させて敵をハメるのが基本戦術になりつつあった。近年になって通常の魔鏡を精霊装化する仕様を追加しこの格差を撤廃したがこの格差は数年続いた。結局運営が贔屓するキャラが強いという状況が続いたのだ。

リコレクションモードという一部プレーヤーにとっては苦痛

そして本作終盤に満を持し実装されたのがリコレクションモード。前情報では各作品のストーリーを個別に追体験したりこのモード専用のストーリーが用意されるといったもの。それだけ聞くと普通に良さそうだが問題はこのモードのバトルシステムにあった。

１．プレイするクエストに対応した特定の原作シリーズのキャラしか使えない

２．バトルのスタミナ要素の改変・味方AIの変化

３．リコレクションモード専用の原作シリーズごとの強化

１と３は連動しているのでここから説明しよう。運営の想定は全キャラを強化しているプレーヤーなんていないだろうからリコレクションのシリーズでは他のモードと強化を分けて専用の強化システムを用意しよう。と考えたのだろうが想定が甘いとしか言いようがない。例えばシリーズによっては運営に不遇されパワーが低いキャラばっかりになっていたり、ヒーラーがいなかったりと上記のように格差があるうえ、そもそも本作のプレーヤーは思い入れのないキャラのガチャを引かないので未プレイのシリーズなどはキャラ自体揃っていなかったりする。そして思い入れがあるからとガチャを引き育成リソースを注ぎ込んだシリーズは逆に何もできないような弱体化された状態でスタートする。しかもこの専用の強化というのがローグライク系のランダムに貰える永続バフみたいなもので運が悪いと好きなシリーズでも進められずに詰むのだ。（正確には超効率悪いながらもちまちま育成が出来るがそこまでしてこのモードをやりたいかという話）そしてこの弱体化した状態で２番の変化したスタミナシステムに最適化されていない味方AIが最悪の化学反応を起こす。変化したスタミナシステムはスタミナが残り少ないと強力な技が出せるがスタミナが尽きると暫く身動きが取れなくなる。そう、AIは序盤に技をバンバン使い終盤にはただスタミナが尽きては突っ伏して回復しては一回殴って突っ伏してを繰り返すのだ。正直自分はこの味方AIがかなりストレスでこのモードが嫌になった。

ほぼ復刻しないガチャの最高レアに箔を付けてどんどん確率を下げていく商法

前に説明した通りこのゲームの最高レアは魔鏡という。（精霊装も含む）だが魔鏡にもたくさんの種類があり通常魔鏡、季節魔鏡、決戦魔鏡、オーバーレイ魔鏡、精霊装、クロスオーバー魔鏡、終決魔鏡、オリジン魔鏡とおびただしい種類があり基本的に後ろに行くにつれて排出率は下がっていく。それぞれ解説しよう。

通常と季節は実質常設になっている。通常はほぼ全キャラが所持している基本的な物だ。季節はクリスマスや夏など季節のイベントに合わせた多くが衣装付きの魔鏡で実装から日が経ったものは常設化やすり抜け枠に入る。決戦からが常設でない魔鏡だ。決戦は威力がちょっと高いだけなので割愛。オーバーレイは必殺技に時間制のバフ（追加効果）がある魔鏡。精霊装は別の必殺技ゲージがあり強化するとクリティカル補正が付く。クロスオーバーは所謂合体技で引くと参加する両キャラがちゃんと加入する。結構激熱なものが多くファン的にはかなりうれしかった。終決は各シリーズの主人公がエンディングを迎えたシーンをテーマにしたもので装備するとリミットブレイク（無限行動タイム）が解放される。最後のオリジンはリコレクションモードにバフが入る状態異常をテーマにした魔鏡だ。これらを復刻の見込みがない癖してどんどん確率を絞っていくものだから終盤にはもうガチャ引いても目玉が全然出ずすり抜けだらけなんてザマになる。基本的に運営の収入源は初開催時の有償限定のPU確定ステップアップと周年時の有償交換チケットであったと考えられる。

沢山こき下ろしたけどユーザーには愛されてたゲームだったと思う

ここまでこき下ろしてきたが自分はこのゲームが好きだ。それは単に運営の寵愛が自分の推しに向いてたというのもあるが原作ではなしえなかった共闘や邂逅、ミトスとロイドのクロスオーバーとか泣きそうになったし大人エルとヴィクトルと分史ミラとユリウスがプレイアブルになってすごく沸いた。ブラクロコラボでヤミ団長の次元斬りが見れたのも嬉しかったし、SAOコラボ第二弾のユージオとキリトのスターバーストストリームはクオリティ高すぎて震えた。そんなこんなで思い出深いゲームであるがオフライン版を出してくれるということでね、とても嬉しい。プレイヤー諸兄はオフライン版始まるまでにキャラ強化済ませるんだよ！！

【テイルズオブザレイズ】サービス終了！何故このゲームは自分の中で熱が冷めていったのか解説！