良い肉を食ったとき、プロアスリートのファインプレーを見た時、スポットライトを浴びる演者に見惚れている時。私たちの心には言いようのない感動が押し寄せる。それは、愛してやまないものの本質に触れた、そんな陶酔と興奮が故ではではないだろうか。今回紹介

良い肉を食ったとき、プロアスリートのファインプレーを見た時、スポットライトを浴びる演者に見惚れている時。

私たちの心には言いようのない感動が押し寄せる。それは、愛してやまないものの本質に触れた、そんな陶酔と興奮が故ではではないだろうか。

今回紹介するSEKIROを初めてプレイしたとき、私の心には確かにその感動があった。

アクションゲーマーが求めるアクションゲームの本質に、確かに触れた気がした。

発売は2019年3月。少し前の作品になるが、今なお魅力の衰えることはない。

アクションゲームが初めての方ももちろんだが、アクションゲームが好きな人にこそ遊んでほしい。

そして願わくば、プレイした人の心にも忘れられない思い出が残ってほしい。

紹介すべきは星数ほどあるが、簡単にストーリを紹介したのち、その魅力の根幹、アクション面について伝えさせてほしい。

〇考察の余地を残しつつシンプルで魅力的なストーリー

戦乱の世、葦名の地。かつて国盗りを果たした国も衰え、再び戦火に見舞われていた。

主人公はかつての国盗り戦にて両親を失った孤児。忍びに拾われ、牙を磨き、自身もまた忍びとして生きることとなる。

主人公は九郎という少年の忍びとなり、主たる九郎を守るために奔走する。

九郎にはある特殊な能力があり、捕らわれの身となっている。

主人公は九郎を解放することができるのか。

戦火に見舞われる葦名の地はどうなってしまうのか。

主人公

以上がこのゲームの概要にあたる。これだけでいえばシンプルなストーリーだ。しかし、開発元の特徴であるが、その裏に潜む設定や世界観はやけに込み入っており、緻密で、考察の余地がある。

ぜひその手でプレイし、ストーリーを見届け、思索にふけってみてほしい。

登場人物もみな魅力的で、そうした意欲を掻き立ててくれる。

後、狼がいけおじで素晴らしい。

では以下、アクションとその周辺システムの紹介に入ろう。

〇難しいを楽しむシビアな戦闘

SEKIROというゲームには多彩なアイテムが存在している。また、スキルといった育成要素もある。

主人公は忍者らしく、様々な忍具を扱うことができ、雑魚戦においてはかなりのパワーを発揮する。

また、ボスにおいても効率的な戦闘方法やアイテム、スキル利用法が存在している。これにより、戦闘を有利に進めることが可能だ。

しかし、実はその多くは使用しなくてもよい。それらの要素は絶対的な優位性を約束しない。

腕に自信があるなら、そうした要素をすべてかなぐり捨てて殴りあうことも可能だ。

面倒がなくてよろしいが、裏を返せば、アイテムや強スキル頼りの生半可な攻略では、決してクリアできないようデザインされているということ。

一戦一戦文字通り、命懸けだ。

戦闘

具体的な戦闘の流れは、いたって単純。

攻撃と忍具の使用は複雑なコマンドや派生もなくワンボタン。ひたすら相手の隙に刃を差し込む。

相手からの反撃が来た時に、最適な回避、防御を、瞬時に判断する。

これを突き詰めて最後は忍殺と呼ばれるシステムで相手にとどめを刺す。

たったこれだけが、どうしようもなく楽しい。

刹那に相手の攻撃を見切り、さばききった時の快感。

体力の一割も削れず、絶望した相手の喉笛をかみ切った時の興奮。

使命を成し遂げた時の言いようのない達成感。

この気持ちよさを知ってほしい。

そうすればきっと、重ねた血と数えきれない屍の果てに、読者諸兄もこのゲームの虜になっていくに違いない。

こうして書くと高難易度な戦闘に辟易させてしまうかもしれないが、実際には倦んでしまう場面はほぼ存在しなかった。

ボスをはじめとする強敵との戦闘面がシビアな分だけ、ほかの要素は快適になっている。

以下数点、そうした要素を紹介する

とびかかって息の根を止める！

ステージにはたくさんの雑魚的が存在する。そのどれもが手ごわく、舐めているとあっさりと倒されてしまう。

しかし、相手の意識外から不意打ちを仕掛ければ一撃で倒すことができる。

こうしたステルスキルの要素により、ステージ攻略はスピーディーに楽しく進めることができる。

急死

このゲームを語るうえで、重要なシステムとして、「回生」がある。

回生は、ゲーム本編で主人公が得た特殊な能力であり、言わば残機システムだ。

残機があれば一度死んでもその場で即復活可能。体力も半分程度は回復してくれる。

このシステムのおかげで、強敵と立ち会っても効率的に相手の行動を学習できる。

また、フィールドを駆け抜ける際、モブの不意の攻撃や理不尽な判定によってリトライを強要される回数が圧倒的に減少する。

探索の際の緊張感は残しながらも、ストレスを大いに緩和してくれる。

ステージはかなり広く探索の甲斐がある。その各所に中継地点となる鬼仏が設置されている。難関の手前には必ずと言っていいほど鬼仏があり、リトライの負担を感じさせない作りになっている。

また、これは同時にワープポイントでもある。

一度向き合った鬼仏であれば、自由に一瞬で移動できる。

探索し忘れも怖くはない。存分に、自由に、がば探索でフィールドを駆けていける。穴の開いた鍋しか持っていない筆者もこれには安心した。

高いところから落ちてもダメージを受けず、縦横に立体的なフィールドを駆け回る。

スタミナの概念を墓場に忘れてきたのか無限に走り続けられる。

フックショットのようなシステムがあり、場所によっては一気にステージをショートカットできるシーンさえ存在する。

SEKIROにはほかにもプレイヤーを楽しませる要素がたくさんステージに存在している。

あえて忍具にこだわった攻略をすることもできる。思うがままに、自由に戦乱の世界を駆けてみてほしい。

奇跡的にもこの記事を通じて、初めてSEKIROをプレイする方へ。

このゲームとの出会いがあなたにとっての宝となりますように。

戦国に忍ぶ【SEKIRO　SHADOWS DIE TWICE】

【企画用】おもろいゲームおしえてや〜

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