前回の記事に追記しようと思ったけど量がかなり膨らんできたので別記事にしちゃおうというやつです

前回の記事　ミリオンライブとDCコミックスは不可避の交差を余儀なくされる。

※私が一人で主張しているだけなので他所で話してドン引きされても責任を負いかねます。

　コンテンツにおける顔、その中心にいて全体の方針を体現する人。それがセンターだ。センターがどんな人となりをしているかというのはコンテンツへの好感度において重要なファクターとなる。たとえ本人が直接場にいなくても流れに影響を与え、ファンにきっとこのコンテンツはこうしてくれるだろうという期待や安心感をもたらす。それがセンターという存在なのである。たとえ推しがそのコンテンツのセンターでなくても、展開の帰結や話の前提となるロジックにおいてはそのコンテンツらしさ、センターのらしさに準拠した流れに乗るわけであり、推しにこうあって欲しい、どういう方向性に進んで欲しいかという部分で関わってくるのだ。

２　ミリオンライブのセンターとDCコミックスのセンター

　では具体的にセンターの及ぼす影響について語っていこう。ミリオンライブのセンターといえばもちろん春日未来。つまり未来ちゃが一番ミリオンライブということである。未来ちゃが持つアイドルへの純粋なあこがれ、とりあえずやってみる楽観と希望、仲間への思い、ファンへの感謝、そういう部分は大なり小なりミリオンライブの全てのアイドルが持っている部分だ。つまり、ミリオンライブにおける未来ちゃらしさとアイドルらしさはニアリーイコールにあると言える。それを象徴するのがミリアニ４～５話の原っぱライブだ。始まる前は否定的な意見もあったものも、最終的にはシアターのアイドル全員が原っぱライブに向けて動き出す。先のことなんて誰もわからないけれど、やってみたらきっと楽しいはずだというやってから意味が分かることだってあるはずだという思いにみんなが共感したからこそ開催の方向へ話は進んでいったのだ。現実ではそういかないことだってある。どれだけ努力して、完璧に仕上げても失敗することはある。桃子の意見も間違ってはいない。とても現実的な意見だ。けれど、ミリオンライブ全体の方向性はやってみるという方向性に向かっている。きっと大丈夫だと、根拠が薄くても信じるという矢印を持っている。

どちらが正しいかという問題ではない。

それがミリオンライブらしさで、未来ちゃらしさということだ。だからミリオンライブで起こる話はそれを肯定する。そうしたいからそうする。絶対ではないけれど、だからこそだ。ミリオンライブに触れている人ならなんとなくその流れや影響を感じることはあるだろう。センターの影響とはつまりそういうことだ。

　DCコミックスのセンターといえばもちろんスーパーマンだ。鋼の男、明日の男、クリプトン最後の息子にして地球育ちのクラークケント。DCにおける最初のヒーローであり、DCコミックスにおけるヒーローらしさを定義する存在だ。希望と楽観、応援してくれるものへの感謝、それはDCを貫く全体のテーマであり、スーパーマンがそれを体現する一番DCらしいヒーローなのである。DCにおいてヒーローを語る時、それは人に希望を与える象徴であり、市民の親しき隣人であり、応援を受け立ち上がる存在であり、その言葉の裏側にはスーパーマンがいる。DCを象徴する数々の名篇もそれを描いてきた。数々のクライシスを打ち破る希望はいつだってスーパーマンだった。ドゥームズデイクロックにおいて終わらない世界と続いていく希望の象徴はスーパーマンだった。オールスタースーパーマンでは現実の出来事も含めてコンテンツの歴史を一篇の物語に総括しスーパーマンのスーパーマン性は永遠に受け継がれていくものであると示した。そしてそんなスーパーマンの歩みを支えるものはスーパーマンのよき隣人たる私たちの応援と、それに対する感謝の気持ち。創刊８０年記念号アクションコミックス＃１０００ではスーパーマンが隣人に向ける感謝を描いた。今日よりもいい明日への希望、最高を更新していくことの象徴、それこそがマンオブトゥモローであるスーパーマンなのだ。

ここまで読んだならわかってくれるだろう。目指す先は同じなのだ。より良い未来を、希望を、信じたい。そしてその歩みを支えるのは応援と

感謝だ。ヒーローとアイドルには相似性があるということはご存じの通りだろうが、ミリオンライブとDCにはさらに共通する部分があり、それはセンターの在り方というところにまとめられるのではないだろうか。あとファンの質も似てる気がする。筆者はミリアニ先行上映見に行くとき映画のザ・フラッシュのこと思い出してめちゃくちゃビビってました。伝え聞くファンの評判はめちゃくちゃいいのになぜか不安があるあの感じ。長年マイナーに甘んじてきたが歴史はこっちの方があるんだぞというコンプレックス。なんというか界隈の温度感や自分は好きなんだけど世間の流行からずれているような間が悪いようなそんな不憫さ。とはいえそんな拗らせるにはなんやかんやそれなりに大きいコンテンツだし恵まれているとは思うんだけどでもなんかもっと先に行けるような気がするのにチャンスを逃し続けているような焦燥感。映画館から出てきて個人的にはすごく面白かったけど果たしてこれはちゃんと普遍性のある面白さなのかそれともファンにしかわからないものなのかうまく判断つかない迷い、戸惑い。でもこれが最後だとしても今ここで出会えたことに感謝する気持ちとここから逆転が始まるんだと思いたい贔屓目。三か月振りのフラッシュバックに苦しみながら本放送を待っていたあの期間はとてもとても一言で形容できません。同じ気持ちを持つ両方の界隈の仲間と語ったり布教したりして色々とやったから耐えられたのだと思います。実際ミリオンライブはクライシスによるリランチイベントがあるという引きで興味持ってくれた人はいました。多分世界に数人しかいないと思いますそんな人。

　なんやかんやで言いたいのは同じものに惹かれるということは近い価値観を持っていることが多いんじゃないかと。そういうことです。特に目新しいことではないですけどね。私がミリオンライブが好きになったこととDCが好きになったこと、その二つの事象の中で私の心の中の近い部分が反応したんじゃないかと。そしてそういう人は他にもいるんじゃないかと。それを前回書きそびれてしまったせいでここまで長々と書く羽目になりましたとさ。

　自分の中の好きの方向性を自覚すると視野が広がると思うんですよ。もしかしたらこれも好きになれるかもしれない、逆に似ているようで違うと思ったのはどの部分なのか。それまでの傾向性を認識することで今までなかった新たな好きが生まれた瞬間を自覚できる。人に紹介するときのフックとして役立つかもしれない。知ってるとちょっとお得になります。そんな感じ。

　こっから先は好きなキャラをこじつけるパートなので読み飛ばしても結構です。

　DCの女性キャラといえば真っ先に名前が挙がるのが彼女でしょう。本名はダイアナ。女神に作られた種族であるアマゾンの王女、つまりはプリンセスです。プリンセスの代名詞といえばパワー、女の子の強さです。キラキラな世界を夢見るロマンチックさと王子様を自分から迎えに行くようなパワフルさ、そして幸せな世界にみんなを巻き込んでいく包容力と慈愛の心。それが現代のプリンセスでありその先駆けであり代表的な存在こそワンダーウーマンなのです。ミリオンライブにおけるプリンセス属性のアイドルもその系譜を受け継いでおり、みんなパワフルです。お姫様であることをアイデンティティとする徳川まつりは特にその傾向が強く、自分も他者にもその内面にある良さを見出しキラキラと輝かせるまさにワンダーな女の子といえるでしょう。また、二人ともお姉ちゃんキャラでもあり、ダイアナは他のジャスティスリーグメンバーより数千歳ほど年上で豊富な人生経験でみんなを導いてくれます。

たとえ本人が気づいていないとしても相手をよく観察し人の美点を見出すという点はミリオンBC４９話、ワンダーウーマン1984において印象的に描かれているので参考にしてみてください。エピソード選出は私の好みです。

フラッシュ／ウォリーウェスト

　象徴的な名前は個人にとどまらず受け継がれていくというものです。地上最速の男、フラッシュという名前もまたその一つであり、ウォリーウェストは歴史上三人目のフラッシュだ。明るく社交的な一方で繊細で自分より他人を優先し悩みを一人で抱え込んでしまいがちな一面を持つウォリーは自分がそれにふさわしいのか、もっと他の人間がいるのではないかという思いを胸に秘めて走っていました。しかしそんな彼には仲間がいて、抱え込むよりも分かち合って欲しいと、君は誰にもなれないし君だからこそ魅力的なんだと言ってくれる人がいる。そんなウォリーには愛するホームタウンがあります。名前はキーストーンシティ。スーパーマンがいるメトロポリス、バットマンがいるゴッサムのような都会から少し離れたのどかな街。日本で言うと東京から少し離れた関東圏ののどかな街、例えば……埼玉？　そういえばウォリーはかなり陽の人間だけど親友であるハートリーや先代フラッシュであるバリーはオタク気質。オタクにやさしい……ギャル？　埼玉？　自分よりも他人を優先しがちで抱え込みやすいのを仲間に心配される。

もうずっとここで立ち止まっているよ

失くせないよ　笑顔の距離　まだ（動けない）

※このエピソードは邦訳がないので頑張って英語を読んでください。画像からの翻訳アプリもあるので最悪英語読めなくてもいけます。

ウォリーは邦訳も映像作品も日本じゃ少ないのでちょっとハードルが高いんですよ。

というわけでおすすめエピソードはthe flash by mark waid　book4 の＃９９とミリシタメインコミュ12話です。誰かのためなら全力になれるのに自分では一歩踏み出せない。そんな子が仲間に背中を押されて自分自身の道を走っていく。そんな話が好きなら見てください。

　ストイックな性格で家族関係が複雑なせいで特殊な子供時代を送り世間知らずな所がある。ツンツンしてるけど甘えん坊。根はまじめでいい子なのに過去に過ちを犯し後悔している。なぜかタコに縁があり、お兄ちゃんが大好き。そろそろこじつけるのが難しくなってきたけど嘘は言っていません。桃子もオームも高いプライドを持ってプロフェッショナルであろうとしてきました。けれど人生はいろいろあって傷つくこともあれば傷つけることだってあります。たとえ悪意がなくたって、まじめに頑張ってきただけでもそうなってしまう。そんなありふれた悲劇と赦しのお話。結果がどうであれその時頑張ってきたことはなくならない。頑張ったことは、一生懸命だったことは、否定なんかしなくていい。ひたむきな君には幸せに向かう力がある。だってここまで歩いてこれたんだから。そのおかげで出会うことができたんだから。という話をミリオンBC11～13巻と映画アクアマン１と２でやっています。

　7月からやる新アニメ！美少女もいるし民放なので見やすい！

あとイーヴルナイフの劇中劇は結構スーサイドスクワッドを意識してると思います。首に爆弾埋め込まれた犯罪者の部隊って設定が偶然被ることは多分ないので。とりあえず今後やる作品の中では一番入りやすいものになっていると思うのでここで紹介しておきます。声優も何人か馴染み深い人もいますしね。

https://suicidesquad-isekai.com/ja/character/joker/

　そこから他のも見たいとか予習したいという人は映画のバーズオブプレイやザ・スーサイドスクワッドあたりがおすすめです。邦訳買ってくれるならバッドブラッドとかも是非。

　追記のつもりが前回の文字数超えちゃった！　まあいいかあ！　なんか言いそびれたことをちゃんと形にしてすっきりしてあわよくば布教しようという記事でした。ある作品を見ているとき、別の作品を思い出すことってあるじゃないですか。それってきっと心の中の同じ部分が反応する好きってことだと思うんですよ。それに向き合うことで自分の好きの解像度を上げられるし、別の作品を通してその作品の理解が深まることがある。crossingですよ。そういう出会いって大切にしていきたいね。という話でした。それではまた。

【紅乃みやこ】センターがコンテンツに及ぼす影響と好きの方向性

【企画用】推しブロ！第4弾

推しブロ

紅乃みやこ

ミリシタ

ミリオンライブとアメコミと石川賢が好きです

saryota0208

「ヘブバンのイベストいっぱいあってどれからやればいいか分からないー」って人結構いると思います。もう20個以上ありますし、最近はイベントごとに過去イベの内容が出てくるからそれを見逃したくないって人多いんじゃないでしょうか。そこで本記事ではイベスト同士の相関図を提示し、どういう順でイベントをやればいいか一目で分かるようにしています。イベストやりたい人、配信者の人、是非参考にして良きヘブバンライフを。

ヘブンバーンズレッドのイベントストーリーをやる順番

古の叡智ゲとRPGが好き。Keyは神。　　時雨ミトさん可愛い

yukino-4e4c

今回、桜川モナミさんがMygame8様の企画に参加されるという事で筆を取らせて頂きました。筆者からは「ウマ娘プリティーダービー」より、桜川モナミさんやウマ娘を始めたばかりのユーザーに向けてオススメしたいウマ娘を紹介していきます。

【桜川モナミ】部門別・おすすめウマ娘のご紹介

-7251897e

アイドルマスターミリオンライブをシェアードユニバースとして楽しもう！という記事です

【紅乃みやこ】シェアードユニバースとしてのアイドルマスターミリオンライブ

【紅乃みやこ】みやこくずし～Flash終了してからこういうのだいぶ減ったよね～

HNの由来は”雨垂れ石を穿つ”から来ています
……うそウサー

qq3a7w6t9

「推しブロ！第4弾」に参加いただいたVtuberの皆様から「このブログが心に刺さった！」を選んでいただきました！ご参加いただいた皆様、ありがとうございました！

【第4弾】推しブロ！ 推しの心にHIT！したブログ発表！



MyGame8公式アカウントです。MyGame8の最新情報などを紹介します。公式Twitter（https://twitter.com/Mygame8pp）

Mygame8pp

今回も素敵な記事をありがとう！！
確かにミリオンとDCを比較して共通点を見つけ出す人は稀有だと思うけど笑
センターの役割→ミリオンとDCのセンターの共通点→共通点のあるコンテンツの刺さりやすさって丁寧に＆パッションたっぷりに書かれていて
確かに！！っていう説得力がすごかったー！！
良質な論文を読んでる時の多幸感に包まれました！
（みやこは論文を読み漁るバブ大学生だったから、これは全力の褒め言葉です笑）

あとワンダーウーマンの布教がみやこ特攻すぎる…好き…！！

バブお姉さんVtuberの紅乃みやこです！
アイドルマスター（ミリシタ中心だけど色々好き！）・ウマ娘・蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ・ブルアカが大好き！！
https://www.youtube.com/KurenoMiyako