ムゲンダイカップ予選と本戦の幻解禁ルールで使用した構築です。

幻解禁ルールで環境が大きく変化したため、まずは軸となるポケモンから採用。

構築の核としてまずは自分が一番扱いに自信のあるグラードンから採用。

この環境からはラキヌオーの並びは数を減らすと考え、グラードンを特化にせずに耐久にある程度振り分けて使用。

次にグラードンとの組み合わせで一番強いカイオーガを採用。

上位でもこの2体の並びだけは自分が一番扱いも理解度も高い自信があったため、この2体を軸にすることを最初の時点で決めた。

カイオーガは最初のシーズンはHBベースでザシアンのワイルドボルト耐え、バドのアスビ2耐え調整の電磁波オーガを採用。

序盤の環境が固まらない時期は相手の出方に合わせて立ち回りを決められるこの型が強いと考えたが、次のシーズンからはステロ+スカーフオーガの攻め方がルギアの展開を許さずに一貫を取りにいけると考えたためスカーフオーガを攻めの軸に採用。

この2体がキツい相手としてイベルタルが挙げられるため、まずはそこを強烈に対策するザシアンを採用。

型は最初のシーズンはHAで採用し、次のシーズンからはカイオーガ、黒バドにも強い慎重HDで採用。

これはグラカイが苦手な相手全般に対して対面、サイクルの駒として動かせるためかなり相性良く選出を組めたので正解だった。

最初のシーズンから2シーズン目の途中まではブーツルナアーラ、チョッキネクロ、襷ホウオウなども使っていたが、この環境はシンプルにこちらの勝ち筋を押し付ける動きが一番強いと感じたため、構築のパワーを出しつつ苦手を潰す並びを考えた。

まずはステロ展開に持ち込むためにディアルガを採用、次にチョッキネクロでは黒バドに対して選出が限られてくるため、この枠にチョッキホウオウを採用。ホウオウには選出理由を生み出すために崩しのシャドーボールを入れた。

最後にシーズン中は襷レックウザを採用していたが、この枠は予選までに考え直し、ルギア、ジガルデの展開を阻止しながら立ち回れる強い襷枠として挑発黒バドを採用して構築が完成。

 黒馬バドレックス＠きあいのタスキ

シーズン終了後、予選開始までに採用した構築の最後の1枠。

強いタスキ枠を求めていた時に、対面からザシアンに勝てるタスキ枠であり、ルギア、ジガルデの展開も阻止することができる駒として採用。

相手のルギア、ジガルデに荒らされることを阻止するために挑発、構築が相手のダイマをいなしてダイマのない条件下で強く動けるように組んだため、対ダイマックスで強い速い身代わりもち、サブウエポンで採用されるドレキ、リフスト、マッドショットなどはこの構築ではなくても問題ない（チョッキホウオウなどで必要な場面はケア可能）と判断して一致技であり汎用性の高いアスビとショックを採用。

予選では黒バドで勝った試合もあるので採用して正解だった。

調整：慎重HDベース（H252、D244、S12）

構築全体をまとめ上げる役割として、どんな構築にも安定して繰り出すことができる慎重HD型で採用。

この型にすることで、相手のカイオーガ、黒バドレックスを見ても躊躇なく投げることができるほか、珠ディアルガなどの特殊ダイマに対しては確実にターンを稼ぎつつ削りを入れることができるため、グラカイ構築においてはこの型が正解だったと思う。

ステロを絡めることでこの型の欠点である火力不足もある程度補うことができ、対イベルタルにめっぽう安定する点がやはり高評価となった。

調整：HBベース（H252、B244、S12）

麻痺後に黒バドのタスキを潰すために黒バド抜き調整。

本当はスカーフオーガまで抜いておきたいが、ザシアンの特化インファイトの乱数が怪しくなってくるためこれ以上物理耐久は削れなかった。

ザシアンに対しては素の耐久でインファイトを耐えることでこちらのペースを崩さず、なおかつダイマグラードンやダイマディアルガなどのヨプのみでは耐えることが難しいダイアースをケアするためのシュカのみを採用。

シュカのみにすることで出オチする試合が極端に少なくなり、安定してステロ展開に持ち込むことができるようになった。

グラードンに対してはシュカのみこみで火力のない地震を2耐えしたり、ダイアースに対してシュカのみ→ダイウォール→ダイマで耐えてダイアイスとつなぐことでこちらのスカーフオーガの一貫をきれいに作ることができて強い持ち物だった。

また、ザシアンに対しては裏にスカーフオーガを選出している対戦ではステルスロックから入ることにより身代わりなら次のターン大地で身代わりを残させずにステロは撒けている、インファなら耐久が下がっているため裏のスカーフオーガで一体持っていけるといった、電磁波に頼らない立ち回りが確立できていた。

ルギア入り、タスキマーシャドー、タスキ黒バドに対して安定して勝つことができるようになったため、対戦歴6年目で初めて使ってみたステルスロックは強かった。

ステロを入れる前にマーシャドーなどを合わされる展開では躊躇なくダイマックスを切る動きが重要となる。そのために、構築全体でダイマックスの性能に依存しない並びを目指した。

調整：いじっぱり　H188、A124、S188、余りBD振り分け

調整意図→A＝ダイバーンでH252ザシアン確定一発、S＋１で最速130族（ダイナ）抜き、余りH

構築に強いチョッキ枠が欲しくて採用。

この枠には途中までチョッキネクロを採用していたが、比較したときに対黒バド性能の高さ、日ネクへの強さを考えたときにホウオウのほうが強いと考え、対カイオーガに関しては意味が分からないことにどちらも同じレベルで撃ち合いが可能だったためホウオウを採用。

このポケモンの最大の強みは圧倒的な特殊耐久であり、この調整でも対面から珠オーガとのダイマックスの撃ち合いに勝つことができた。

黒バドに対してステロ展開なしでも有利をとるために採用し、黒バドやルナアーラに対して高い打点が取れるゴースト技はないかなと探したところ、物理はなくてシャドーボールが目についた。ダメージ計算をしたところダイホロウなら黒バドに対して想定外のダメージを出すことができたので、対黒バドを意識して採用。

実際に運用してみると、対ルナアーラにおいてHBであればシャドボ連打が受からない、HDであれば聖炎のやけど込みでの連打が受からないといったように、黒バド以外にも強い動きがとれることが見えてきた。

ダイホロウの選択肢があるだけでルギアやホウオウミラー、ビルドランドロスやダイスチルを積んだ日ネクなどの本来物理ホウオウでの突破が難しく選出もしづらくさせられる相手を見ても選出する理由になる点が強かった。

このポケモンはかなりおもしろかったので、試合後にバンビーさんに見てもらう話をしていたが話すタイミングなく終わってしまったのが残念。

 カイオーガ＠こだわりスカーフ

このルールにおいて強い動きの1つとしてステロ＋スカーフオーガがかなり自分のプレイングと相性が良いと考えて採用。

上振れ要素込みで熱湯を採用していたが、今になって思うと電磁波を採用していたほうがより柔軟な動きができたかもしれない。

禁伝2体ルールから使い込んでいるため扱いについては自信があったが、やはりグラードンと並べたときの制圧力の高さが魅力的だった。

調整：いじっぱり　H140、A116、S252

ラムのみはジガルデに対して選出理由を作るために採用。

調整意図は明確には定めず、晴れ下でオーガの潮吹きを耐えたり、サイクル下でスリップダメージや削りが入ってもこれくらいの耐久があれば回しやすい、火力はこれくらいの実数値があれば困らないといったラインをすべて自分がこれまでグラードンを使ってきた経験値から見極めた。

実際、サイクルを回したりスリップダメージを入れられたりした際にも体力数パーセントで何度も生存したり、自分が培ってきたダメージ感覚とグラードンのプレイングだけは完ぺきだった。

グラードンは軸に据えて運用する場合には素早さを削ってはいけないポケモンだと思っているため、ここだけは少しも妥協することはできなかった。

構成は崩しとして強い３ウエポン＋剣舞で採用。

軸として採用する型であればこの構成をベースにすることは間違いない。

ギガインパクトも非常に魅力的な技だが、構築的にカイオーガとシナジーが高いヒートスタンプは外せなかったためこの構成に。

剣盾の伝説解禁の全シーズンで使ってきたポケモンであるため、このポケモンを選出していける時が一番自信をもって立ち回れた。

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