はじめに任天堂から発売されており、2022年9月には最新作となる３の発売も控えた大人気ゲームのスプラトゥーン。本作はインクを塗り合うアクションシューティングゲームとなっており、陣地取りのようなわかりやすいルールから、幼稚園児などの幼い子、社会

任天堂から発売されており、2022年9月には最新作となる３の発売も控えた大人気ゲームのスプラトゥーン。

本作はインクを塗り合うアクションシューティングゲームとなっており、陣地取りのようなわかりやすいルールから、幼稚園児などの幼い子、社会に出ている大人までもがのめりこむ程の魅力を有しています。

三人称視点で撃ち合うTPS(サードパーソンシューティング)の分類となるゲームはあまり一般受けしないにもかかわらず、なぜここまで幅広い世代に人気となったのかを考察します。

2015年5月28日に発売された、第一作目となる「スプラトゥーン」

この作品は発売後にとても人気となったのは言わずもがなですが、発売前の初報PVの時点でとても期待されたゲームでした。

初報PVが公開されたのが2014年6月に開催された「E3」

このPVを始めてみた時の衝撃は覚えている人も多いでしょう。

オレンジ色のインクの中を泳ぐ謎の生物、そのインクから飛び出してくる「イカ」、次にはイカが人の姿へと変化し、異なる色のインクが飛んでくる。

「どんなゲームなんだ！？」と気になっている時に、突如流れる少し変わったBGM。様々な武器を持ち、ステージを塗りたくり、インクを当てて敵を倒す。このゲームが「陣取り合戦」だとわかりやすいような色の塗り合いや、かわいらしいキャラクターの見た目、それらすべてが様々な人を惹きつけました。

今見てもこのPVは鳥肌ものとなっているので、見たことがない人はぜひ公式youtubeチャンネルで確認してほしい。

この初報PVが発表された際にはyoutubeやニコニコ動画、各所SNSや掲示板で国内外問わずに話題が上がり、任天堂久々の完全新作ゲームとして完璧といえるスタートを切った。

スプラトゥーンはyoutubeやニコニコ動画といった、動画プラットフォームでのゲーム実況やプレイ動画によってさまざまな共有体験が生まれたゲームです。

特に、スプラトゥーン１では「完成披露試射会」という体験版が、ゲーム発売の前に行われ、その体験版の様子を多くのインフルエンサーが投稿しました。

ゲーム内容も分かりやすく、何を目的として何を勝敗としているかがとても明確だったため、ゲームにあまり詳しくない人や、動画を投稿しているインフルエンサーのファンをも巻き込んでいたのを覚えています。

スプラトゥーンの醍醐味は、「敵を倒す」ことではなく「

」とても分かりやすものになっています。

通常のTPSやFPSでは「敵を倒さないと活躍できない、勝てない」というものがほとんどであり、ゲームの楽しい部分に触れるまで練習が必要であったり、勝つ喜びや楽しさを知る前に心が折れてやめてしまうという場合が多くありました。

しかし、スプラトゥーンは塗った面積で勝敗が決まるため、「敵を倒さなくても射撃ボタンを押して陣地を塗れば勝てる」という、どんな初心者でも活躍できて、チームの勝利に貢献できるという

を結びつけることができました。

「あくまでも敵を倒すのは陣地を塗り広げるための手段であり、目的ではない」と開発者の方がおっしゃっておりました。実際、どれだけ敵を倒しても塗面積が少なければ負けてしまう。倒すだけでは勝てないというルールが、あまりゲームをやったことがない初心者から、ゲームが得意な上級者まで、様々な面で活躍できる環境を構築していました。

成功体験を感じやすいというのはかなり重要だと思っており、ユーザーからの口コミで「塗るだけで勝てるんだよ！」「チーム戦だから一緒にやろう！」などとポジティブな意見が出やすいのも、自分が活躍して勝てたからという成功体験からくるものだと考えます。

つたない考察ですが、大本となるのは「だれでも勝てる」「誰でも戦える」「誰でも活躍できる」という3点が重要なのではないかと思っています。

勝てないゲームやつまらないゲームをやっても人に勧めようとは思いませんし、友人を誘う気にもなれません。参加しやすい環境としてゲームメイクされているから、様々な世代に受け入れられるようなゲームになったのだと考えております。

スプラトゥーンがなぜ広い世代に受け入れられたのか

スプラ3はどうなるのか1と2振り返り考察

なぜスプラトゥーンはシューティングゲーム初心者向けと言えるのか？