トレードしてはいけない状況ここまではトレードしたい状況について解説してきたが、逆にトレードを積極的に行ってはならない状況も存在する。盤上で生産力が圧倒的なプレイヤーとのトレードトップ目のプレイヤー、つまり生産力の大きいプレイヤーとトレードを行

ここまではトレードしたい状況について解説してきたが、逆にトレードを積極的に行ってはならない状況も存在する。

盤上で生産力が圧倒的なプレイヤーとのトレード

トップ目のプレイヤー、つまり生産力の大きいプレイヤーとトレードを行うことは、ほぼ悪手である。総生産力が30を超えるプレイヤーと18程度のプレイヤーが1:1のトレードをしてしまっても、その差は埋まることなく、むしろさらに大きく差が開いてしまうのは明らかだ。トレードをしても最終的に10点に到達するのが自分の方が速いという自信が持てない場合、トップ目とトレードを行うのはあまりよろしくない。

他プレイヤーと1:1トレードをした結果、相手は手札をそのまま使っての建設、自分は4:1の交換込で建設が出来るようになった。

これは実は、自分の方がリソース消費効率で損をしている。極力、資源はありのまま使うほうが良いので、4:1の交換込みでトレードを行う場合はおまけを付けてほしい旨を伝えてみるのがおすすめだ。

効率の良いトレードを行うためのコツ

ここまではトレードしたい局面、してはいけない局面の考え方を大まかに説明してきたが、ここからは実践的なトレードのコツについて紹介します。

自分以下の進歩かつ、将来性も低いプレイヤーとのトレード

例えば鉄が自力生産できず、開拓地戦術なのに3軒目、4軒目の生産力にあまり期待ができないプレイヤーなどがトレード対象としては好条件だ。こういったプレイヤーには序盤から鉄を材料にトレードを仕掛けていくのが良いでしょう。

逆に、ここでトレード対象となっている鉄の供給がほぼ期待できないプレイヤーは、いかにして序盤のトレードで鉄をかき集めるか意識してプレイしよう。早いタイミングで都市を建設できればリソースゲインで差のつく時間が増え、リソースゲインが大きく向上するため開拓地戦術の強みを生かしたまま逃げ切れる可能性も出てくる。

互いに産出できない資源を持つプレイヤーとのトレード

自分は初期配置では羊が産出できないが木が潤沢に出る配置だとする。ここに、羊が潤沢に出るが、木が産出出来ないプレイヤーがいた場合、積極的にトレードを申し込みに行こう。

互いに産出が難しい資源を等価交換できる上に、お互いにもっとも苦しい序盤を早急に凌げるいい機会である。このトレードを積極的に行うことで、序盤の展開をトレードしなかった2名と比較して優位に進める事ができる。

違う特別賞を狙っているプレイヤーとのトレード

道賞、騎士賞、共にライバルが少なければ少ないほど、特別賞の奪取及び保持にかかるコストは少なくて済む。そんな中、自分と騎士賞を争っているプレイヤー羊を材料にトレードしてみたり、自分と道賞を争っているプレイヤーに土を材料にトレードするのは、自ら勝ちを譲っているに等しい。逆を言うと異なる特別賞を狙っているプレイヤーなら互いに特別賞に関わる資源を得れるチャンスがあるので見極めていこう。

カタンには需要と供給があり、その偏りにより資源の価値が上下する。トレードは「これ要らないんだけど誰か欲しい？」と考えなしに行うものではなく、手持ちの余剰資源は現在、他の資源と比べどれほどの価値があるのか、きちんと考慮した上でトレードを持ちかけるようにしよう。

トレード論（後編）

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トレード論（前編）

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中盤で意識すること

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トレード論（後編）

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