カニノケンカの対戦をみんなで楽しむために、必要な情報集です。一度に全部覚える必要はないですが、ざっと流し読みしてからプレイして、ふと疑問があった時に読み返す感じでご利用いただければと思います。

あなたはカニです。わたしもカニです。海底よりごきげんよう。カニノケンカ・アクティブユーザーのSUKEと申します。エイル氏はカニサ（エゴサの類語）で発見してから時々配信にお邪魔するくらいの距離感でございますが、今回面白そうな機会をいただけるとのことで僭越ながら筆を執った次第であります。

に焦点を当ててカニノケンカの魅力を語っていきます。

が出している物理演算海鮮アクションゲームです。

多種多様な甲殻類の両手に武器を装備させて、カニになりきって戦う

ことができます。このゲームはまず見た目が奇抜であり、プロレスのように3カウントで勝敗が決まる分かりやすさもあるため、いわゆる「バカゲー」需要だけで値段（2000円前後）相応に遊べてしまうのですが、そのせいでその先の対戦の奥深さに触れることなくゲームから離れてしまうユーザーが多いようです。

カニノケンカは、カニであることを差し引いても

「物理演算のもと手動操作でチャンバラする」アクションゲームとして唯一無二の完成度＆自由度

であり、キャラ・武器の選択肢も豊富にあります。カニの重心や腕の形状のちがいを観察しつつ、振りやすい武器を自分好みにカスタマイズできます。

物理的に「できそう」な動きはだいたい再現できます

。後述しますが互いのゲージをめぐる、ひりつく駆け引きがあります。発売からかなり経ったゲームなので新規が追い付くのは難しいかもしれませんが、コツをつかめば一気に勝てるようになるゲームでもあります（

）。システムやセオリーを理解する前にやめてしまう人が少しでも減るように、この記事ではなるべく汎用的な知見を提供できればと思います。

カニノケンカだ！

まず、「カニノケンカで対戦をやってみたい！」と思ってくださった方、ありがとうございます。

マイナー対戦ゲームの新規は宝

です。荒らしや不正行為などは強く締め出さねばなりませんが、そういった例外を除けば新規プレイヤーというのは心からありがたいものです。カニに限らず「新規を囲う」ムーヴをマイナーゲー村民はやりがちですが、怯えずにいてもらえると有難いです。本当に切実なので囲いに行かざるを得ないのです……。ただ、

どこまで自力でやりたいか、どのレベルの助言がどんなタイミングで欲しいかなどの立ち位置を明確に

していただければ、距離感を間違えるようなトラブルも減らせるかと存じます。もちろん新規の皆さんも、

他のプレイヤーに敬意を持ちつつマナーをネチケットを守って

さて、カニノケンカは初めて起動した直後から「バーサス」モードでオンライン対戦が可能です。

ランカーも初心者も、対戦で使用するカニの性能は変わりません

。ですが操作方法の理解や一部武器のアンロックを行うために、

シナリオの全ステージをクリアすることをお勧めします。チュートリアルが含まれるほか、ソウビ欄から各種ハイパースキル（ゲージ技）のコマンドやTIPS（メインメニュー画面上部）などを見ることができます。タイムアタッカーなら20分前後、初見でも1-3時間くらいあればクリアできると思います。なお、

難易度はノーマルだけで大丈夫

です。対人勢でもインフェルノ難度をすべてクリアできていないプレイヤーはそこそこいます。あれはあれで育成要素やCPUの行動把握などが面白いので、気が向いたらやってみてください。

ともあれ、キャンペーンシナリオのノーマルをクリアしたら、全てのカニと武器がオンラインで使用できるようになっています（

購入せずともショップに並べばOK

さぁ、対戦の海に潜ってみましょう。

カニノケンカは画面内から読み取れる情報がとても多く、ど

こを見ればいいのか分からなくなりがち

です。見落としでうっかり負けると悔しいので、

を見落とさないようにしましょう。

カニノ対戦画面

ダメージ％と自分の名前、そして

ハイパーゲージの量（黄色い円）

が表示されています。画像は127％のダメージが自分のシャコに蓄積していて、ハイパーゲージがMAXまで溜まっている状態です。また、

名前の上に表示されているオレンジのバーが「よろけゲージ」

で、相手のパンチを受けるか鈍器の接触、あるいは挟みを受けた時に発生します。これが伸びるとカニは仰け反り、体勢を崩すのです。よろけが出ているときは

姿勢制御に集中し、ベクトルをうまく逃がしましょう

を表しています。左手にカタナを装備しており、スタミナゲージはほとんど減っていない状態です。

攻撃しすぎるとこのゲージがどんどん減ってしまい、武器を落としてしまう

ので、ガードで消費を抑えつつ、相手に防がれないタイミングを見計らってパンチしましょう。

相手の名前、ダメージ％、スタミナ（左右の細いバー）、ハイパーゲージ（黄色の円）がこの小さな部分に集約しています。相手のスタミナがやや減っており、表示が黄色になっています。ダメージもそこそこ溜まっていますね。画像では

がMAXまで溜まっていますが、実戦では

そこを見つつ丁寧に攻撃して、相手にゲージを与えるタイミングを考える

ランクマッチの制限時間は3分で、画像では残りが1分ちょっとであることがわかります。

時間切れになればダメージ％の多寡で判定が行われる

ので、時間までに相手をKOできなそうだと判断した場合はゲージを気にせずどんどん攻撃してしまう判断も時には必要です。

非常に見落としやすいですが、小さいアイコンでジェットが表示されています。カニにとって

死角に当たる部分に武器が落ちている場合、その方向にアイコンが出る

ので、拾いに行く際は参考にしましょう。スティック押し込みでカメラをぐるぐる回すとアイコンを見つけやすいです。カニの

正面側に落ちている武器は、障害物などで画面に映っていなかったとしてもアイコンが出ない

カニノケンカの対戦は基本的に、

③相手によろけを与えて姿勢を崩

相手を攻撃するとダメージ[%]を与えることができ、それが多くなるとカニは姿勢を崩しやすくなります。ダメージはパンチの基礎ダメージに、

接触時の速度や武器の重さと切れ味

によって決定されます。重くて鋭いものを勢いよく振り回し、タイミングよくパンチ判定をのせることで理論上は極大ダメージを出すことができます。ですが、カニの種類やスタミナ管理の腕前などを考慮して、適した武器を持たせましょう。

詳しくは後述しますが、カニにはハイパーゲージというものがあります。このゲージを消費することでなれる「ハイパーモード」には

が含まれており、相手がゲージを保持している間は基本的に倒せません。よって、一度相手をよろけさせ、ハイパーモードを使わせてから改めて止めを刺す必要があります。

③相手によろけを与えて姿勢を崩す

ゲージがなくなった相手に、次のゲージを与えないように注意しながら止めを刺します。ハイパーゲージは

溜まります。つまり、なるべく少ないダメージで多くのよろけを与えることが肝要です。これには切れ味の低い武器や素手による攻撃が効果的で、試合中に武器を捨てる選択肢もここで生じます。ここを重視するのであれば、あえてダメージの低い鈍器を持ち込むのも有効でしょう。投擲による遠隔攻撃も効果的です。最後の一瞬まで粘って相手を倒しましょう。

ハイパーモードはゲージがMAXの時になれる強化状態で、

ダッシュとジャンプの制限解除

などの効果が15秒間続きます。以下の例のような役割があり、状況に応じて効果的にゲージを使うことが重要です。

それぞれのハイパースキルについても解説します。

ハイパー時間終了時に発動する黄色い爆発で、ハイパーモード中に再びハイパーボタンを押しても発動可能です。

派手なエフェクトに反してダメージは殆どなく、「押すこと」のみが用途

となります。相手をエリア外に押し出す、倒れたところを押し潰す、無理やり距離をとるなどが可能ですが

です。ゲージが1/3以上あればバーストのみを起こすことができ、これも復帰阻止や押し出しなどでしばしば使用されます。

エンドバースト

ダメージは控えめながら、相手を継続して押すことができるビームを放ちます。例えば、

エリア外に出た相手の帰還阻止など

に用いることが多いです。後述するカニタマと用途が似ているものの、こちらは歩きながら使える、溜めが短い、よろけが入るという長所があります。とても

ので、他の手段でよろけを与えつつ押し出すように工夫しましょう。

カニハメハ

パンチの基本ダメージと物理演算に強化補正が掛かるスキルです。パンチ1発ごとに補正が乗るので、手数の多い構成で特に効果的です。技の出が早く、

スタミナが半分より減らなくなる

ので高燃費な武器を無理やり運用することも可能。

初心者が最も使いやすく、リターンが得やすい

です。ただしハイパーモードのジャンプ制限解除（飛翔）がなくなるので相手に飛んで逃げられないように上手く当てましょう。

エンチャント

させることが可能な特大エネルギー弾。

移動を止めないと発動できない

ため躱されやすく、相手を崩した状態で発動しましょう。ダメージがとても大きいので、相手があえてガードを開けてゲージを溜めカウンターしてくることがあります。

カニタマ

全ステータスを大きく強化する、特に大型カニでは必須となる技。

強化された脚と体重で相手に迫り、力技で押しつぶす

ことができます。不利な状況を無理やり覆すときはこれを選ぶことが多いです。小型のカニも使えますが、速すぎて操作が難しいです。ドリルやジェットなど、ガードできない武器を持っていると発動できないので気をつけましょう。

カニオウケン

高速回転しながら武器を振り回す技。最も大ダメージが出るスキルで、

攻めのハイパーとしては最有力

となります。スタミナが1/4より減らなくなりますが、過信すると相手の武器と接触しすぎて武器を失ってしまうため注意が必要です。また、

回転軸が不安定なカニ（シャコやモクズガニなど）では事故が起こりうる

ため推奨できません。「うまく回れる体型」のカニを選びましょう。

カニコプター

かなり環境後期に突然追加されたハイパースキルで、

相手の武器をコピーして手元に召喚

できます。白刃取りで奪われた自分の武器をもう1個呼び出したり、状況に応じて相手の武器に持ち替えたりといったことができます。参照する『相手の武器』がないときは、マップに落ちているものをコピーします。なお、相手のレンキンの瞬間に近づいて、相手より先に武器を握って奪うこともできます。なるべく安全な場所で使いましょう。

カニレンキン

カニノケンカには無数（数万通り）の構成パターンが存在しますが、既に立ち回りなどが確立しているものも沢山あります。それぞれの構築思想を理解することで、オリジナル構成やアレンジ構成の開発にも役立つと思います。

一見すると攻撃特化型ですが、実際は防御寄りのバランス型。カタナは切れ味が高く、擦りつけるだけでダメージを相手に与えられるため、

ガード状態でスタミナ有利を維持

しながらチャンスのときのみ武器を振ります。非常に素直な性能ながら、

刀を捨てて奪った武器に持ち替える等の択を多用

するトリックスター構成です。バットやドリルなど、片手のカタナを補助武器に変えることで選択肢を増やせますが、使用難易度も上がります。

ズワイカタナ

タラバガニ＠カタナ ブーメラン

タラバの優秀な体幹でどんどん前に出て、

ブーメランによる断続的な攻撃とカタナの斬撃

で圧をかけながら最後はカニオウケンで轢き倒す構成です。体型の関係上、

タラバガニは後退するとすぐに沈んでしまう

ため、前に前に意識を持っていきましょう。ブーメランは小さい左手に持たせるほうがやや効率的です。カタナは状況に応じてバットなどに持ち替えてもいいですが、ブーメランは要なので失わないようにしましょう。

タラバカタナブメ

メタルクラブ＠ジェット トライデント

トライデントでチクチク削りつつも、終盤には強烈な魅せ技

が使えるロマン構成です。メタルクラブはダッシュが非常に速い代わりにダッシュ中に自傷してしまうのですが、そのダメージで

能動的にハイパーゲージを溜める

ことができます。繊細な重心制御をしてもなお自傷ダメージで倒れそうになる身体を無理やりジェットの推進力で起こしながらゲージを溜めて反撃する「サラマンダー」が成功すればフロアが沸くこと間違いなしです。

メタクラジェットラ

タスマニアオオガニ＠トライデント トライデント

最強のカニに最強の武器を2本持たせた

、名実ともに最強の構成です。ですが当然難易度は高く、度重なるナーフも受けている構成です（が、ずっと強いです）。トライデントのビームにパンチ判定をのせて遠距離から薙ぎ払う

や、その応用で相手を吹き飛ばす

、巨大なハサミで相手を掴み、時間経過で掴みから抜けられる前に一瞬手を放して掴みなおす

など多くの必殺技が開発されています。ですが的が大きく、初心者がただ真似をしたタスはそう簡単に勝てません。

タスダブトラ

シャープな体型から繰り出される突進辻斬り

がかっこいいJK構成です。基本的には地を滑るような直進軌道が得意ですが、熟練すると

回転も上昇も思うままな変幻自在の挙動

が可能です。体幹もかなり強く、ジェットに依存しない攻撃も可能で、やや関節の固いズワイカタナとしての運用も可能。平たいのでたまに事故ダウンがあるので無理な姿勢に気を付けた方がいいかも。

ガザJ

エンコウガニ＠ジェット ヘビーソード

ガザミを直進型ジェットとするなら、エンコウガニは回転型ジェットの代表です。巨大な武器をジェットの推進力と遠心力で無理やり振り回すことができます。

攻撃、逃げ、復帰などジェットがあればなんでもできる万能さ

を有しますが、全ての挙動にジェットの燃料を必要とするので

。それぞれの飛び方をマスターしてやっとスタートラインに立てるレベルの変態構成です。

switch/steam/モバイルの3プラットフォームで同時瞬間1位を達成

したレジェンドプレイヤーはこの構成を愛用しています。ヘビーソード（H）であればまだよいですが、ショットガン（S）やカタナ（K）と組み合わせる際は

。垢BANされても筆者は責任を負いません。

エンコウ（ガニ）JH

桁外れの加速で制御困難なドラッグカー。一瞬で特大のダメージを叩き出せるかわりに紙耐久で事故も多いため、

隙あらば火力を差し込む本能的思考

押すか引くかを俯瞰して判断する理性

の両方を高レベルで要求してきます。速すぎて

カメラが追いついてこないため画面外の相手を斬る操作も必要

になります。カタナが終盤の耐久にだいじなので、相手に投げるときはジェットから捨てましょう。筆者のメイン構成で、シャコJKに関しては私より詳しい方はいないと思います。

シャコジェ

ベニイワガニ＠リボルバー リボルバー

当たればガード不能のダメージと大きなスタン効果を与える銃を2丁持たせた小型のカニ、という構成です。当たれば。……はい。このゲームにおいての射撃は

全てカニの腕の向きでエイムせねばならず、レティクルも弾道補正も一切ありません

。リロードはワンボタンでやってくれますが、撃って当てるところまでは全て手動です。基本的には大型カニへの対策ピックとしてランカーはみな嗜む程度に使用できますが、

専門のガンナーは空に逃げても当ててきます

ベニリボ

オオカイカムリ＠ウォーハンマー ウォーハンマー

通称「カムリコプター」。丸い身体がカニコプターで非常に回転を安定させており、何を持って回ってもだいたい十分なダメージが出ることから

ダメージソースを武器に依存しなくなった

ので、更なる火力を得られるジェットや刃物を、通常なぐりでもそこそこ扱いやすいメイスを、相手の逃げ行動を阻害できるアンカーを、安定したよろけを与えるブーメランを……など、各々好きな武器を持って回転している。カニコプターを1回当て、次のハイパーで勝負を決めるのがベスト。

やることが単純でわかりやすい

カムリコプター

タカアシガニ＠ヘビーソード ヘビーソード

脅威のリーチで近距離型を封殺

、理不尽なほどの耐久を発揮することもあります。体高を活かして相手カメラを見上げさせ、復帰阻害することも可能です。しかし長い手足を思い通りに操作することが難しく、またエリアダメージの仕様変更やヘビーソードのナーフ以降環境がやや逆風となっていますが、使ってみるとちゃんと強いです。

タスマニアオオガニ＠ステゴロ

右手を空けたタス。その鋏は巨大な判定を持ち、難しいはずの白刃取り（武器奪い）を通常戦術として組み込むことができます。その真価は、

あらゆるタスマニアオオガニが武器を捨てるだけでこの形態になれる

という当たり前な異常性にあります。この

こそがタスの最強たる所以であり、逆に言うと、タス使いならば素手は必須科目とも言えます。

あなたはカニです（推しブロ企画・越雲エイル氏）

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