自慢の最終盤面デッキはアモルファージ・キャヴムだ。既出だったら申し訳ないが私の研究の成果を見せる。最終盤面というより最終盤面へ行くための盤面とか言ってはいけない。

あの悪の侵略異星人テーマである「クシャトリラ」が登場するため、読む際には注意して読むべし。

※もしも「クシャトリラを許せない」「クシャトリラを見たら血管が切れる」「Pゾーンを解放しろ」といった怒りの感情をお持ちの方は大人しく回れ右してPCの電源を切ることをおすすめする。私もこれを書き終えたらシャットダウンする予定だ。

この「アモルファージ・キャヴム」という癖が強すぎるカードを研究して数年。

どうにかして使えないかとコンボを練ったが、展開ルートを作っても安定しない・完成しても微妙な盤面・先攻でしか力を発揮できないという数多の欠陥を抱え、研究を半ば諦めていた。

いつ見ても面白い見た目してる。よく見るとかわいい

しかしある日、大学の講義中にふと新ギミックを思いつき、帰宅後に試した。

結果、間違いなく今までの【アモルファージ・キャヴム】のデッキで一番強かった。

今回紹介する盤面はその改良版、Ver2.0である。

アモルファージ・キャヴムとは？

もしかしたらアモルファージ・キャヴムを知らない方もいるかもしれないため、軽く解説をのせる。

アモルファージ・キャヴムとは、「アモルファージ」というドラゴン族・地属性のPテーマ(と儀式)に属するレベル4Pモンスターである。

アモルファージモンスターは、モンスター効果では

なんらかのアクションを縛る制圧効果を持つ

(自分場にアモルファージモンスターを用意する必要あり)。

例えば、アモルファージガストルはP効果で

アモルファージ以外のモンスター効果の発動を封じる

※アモルファージガストル豆知識：「アモルファージ」以外の、とあるが発動する効果を持ったアモルファージモンスターはいないのである。もしかしたらこの先出すかもしれない新規に配慮した結果かもしれない。

要するに、陰湿な封殺テーマだと覚えてもらえればいい。

さて、ここでアモルファージ・キャヴムの固有効果を見てみよう。

チェーンして効果を発動することができない

わかりにくいので例えると、シャドールリザードと光属性を素材にエルシャドールネフィリムを融合召喚したとする。

本来ならネフィリムとリザードの効果でチェーンを組んで発動できるが、アモルファージ・キャヴムがいると片方しか発動できない、といった感じだ。

全てのカードの効果外テキストに超融合が追加される

既存のアモルファージ・キャヴム

これまでのアモルファージ・キャヴムは

(例えば、相手が召喚・特殊召喚したら発動する機巧狐など)を持つカードを利用し、

相手の効果前に割り込んで発動させない

といったコンボで運用するのが一般的な使い方だ。

(モンスター召喚・特殊召喚→強制効果が発動、チェーン2以降は効果発動できないので召喚したモンスターは召喚時の効果を発動できない、というコンボができる。)

アモルファージ・キャヴムはPモンスターなのでエレクトラムやビヨンドザペンデュラムでアクセスは容易、機巧狐は機械族・地属性なのでクリフォートゲニウスや無限起動リヴァーストーム等で手札に揃えられる。

さてこのコンボ、もしアモルファージ・キャヴムを知らなくても察しのいい方なら気づいただろう。

今はクシャトリラフェンリル1枚で解決されてしまう盤面だ(機巧狐の強制効果に反応してチェーン不可の除去がとんでくる)。

また、こんな召喚・特殊召喚時に効果を使えないだけのショボい盤面を制圧といっていいのだろうか？いや、だめだ。

そんな今までのへなちょこ無様盤面ではない。

長くなったが盤面自慢フェイズへ行こう。

最終盤面は【アモルファージ・キャヴム】に【クシャトリラ】が混ざっている。

(正確には、スタンバイフェイズに下級クシャトリラが追加される)

アモルファージ・キャヴムの効果が適用されているため、アライズハートの強制効果に相手はチェーンできない。つまり、なにかカードを発動したら処理後に相手は効果を発動できないのだ。

アモルファージ・キャヴムが真価を発揮するのは見た目の妨害ではなく、最終盤面へ行くための妨害ケア

灰流うらら等の手札誘発やバロネス等の無効系を全て無視できる

ため、安全に展開を通すことができる。

しかもこのコンボ、デッキにアモルファージ・キャヴムが3枚、キャヴムをサーチできるオッドアイズレボリューションが3枚、レドックスを除外してサーチに繋げられる黄金櫃が1枚で計7枚なので低くはない確率でアモルファージ・キャヴムが引ける。

計算したところ、このデッキでキャヴムとアモルファージを引ける確率は約45%である。

墓穴の指名者は準制限、抹殺の指名者は制限なことを考えると破格な確率だろう(指名者の場合は約3割で引ける)。

手札から捨ててアモルファージモンスターをサーチできる効果を持つ

(アモルファージ・キャヴムのPスケールセッティングを無効にされると成り立たなくなるが、無効を1枚使わせたと考えよう。

まあそもそもアモルファージ・キャヴムへの無効はまず来ないが。)

なお、他のアモルファージを引いていれば別の妨害もできる。

クシャトリラアライズハート・シャングリラ・スタンバイフェイズに出る下級クシャに加え、お互いに

アモルファージ以外の魔法罠の効果を発動できない。

クシャトリラは三戦の才や拮抗勝負を無効にできないが、これなら打たれる心配もない。

アモルファージモンスターを除去されたら魔法罠が使えるようになるが、通常召喚からの戦闘破壊はアライズハートの除去でケアできる。

除去するには必然的にモンスター効果を発動する必要があるため、各種クシャトリラが反応する。

クシャトリラ初めて作ったから高くてアライズ1枚足りないけど許して
EXも変だけど多めに見て

基本的に展開前にアモルファージを揃える(エレクトラムビヨンド等の、展開してキャヴムをサーチするカードは微妙)かつ初動枚数が増える出張ではないので、ドローカードは多め(強貪、七星も投入)。

また、アモルファージモンスターは2枚引く必要があるため多めに採用。

前述の通りキャヴム、オッドアイズレボリューション、封印の黄金櫃は最大枚数採用している。後攻なら三戦の号から黄金櫃→レドックスでもアモルファージをサーチ可能。

今回は採用していないが、アモルファージオルガを入れると壊獣ラヴァゴラー玉ケアができるため壊獣アレルギーの方にはおすすめだ。

このレシピのアモルファージプレストは1枚だが、貴重なレベル４かつ下スケールなので2枚採用もあり。

プレストが2枚あれば、プレストを素材にL召喚しプレストサーチでスケールが揃うので、後述のP召喚展開が安定するようになる(アモルファージは何故かレベル4しかP召喚できないし優秀なガストル・ルクスがレベル2)。

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