新規キャンペーンで始めた友人がアマゾネスを組みたいと言うのでデッキを考えた結果、かなりいい感じの展開デッキになったので思考過程含め備忘録として記録しておきます

現在マスターデュエルで開催中の新規・復帰者キャンペーンで始めさせた友人がアマゾネスを組みたいと言い出しました。

正直私も全くと言っていいほどアマゾネスには詳しくなく大変困ったのですが、これもいい機会だということでデッキビルドの練習として組んだ結果、いい感じの展開デッキとして完成しました。

汎用的なギミックも多く組み込んでいるため、様々なデッキに応用が利きそうだと思ったのでこちらに記事としてまとめる事にしました。

もうちょっと早ければデッキ構築王に地属性で参加できそうだったのにね！

また前提として、このデッキは決闘者Vtuberであるフレイム飯田さんの「

全テーマ組む企画アマゾネス編

」を下敷きとさせていただいております。

この場を借りてお礼申し上げます、ありがとうございました。

・アマゾネスというデッキについて

テーマ内にまともな妨害がない。

つまりアマゾネスというテーマは

典型的なモンスタービートダウンテーマ

継続的なアマゾネスモンスターの投入

大型融合モンスターによるフィニッシュ

を想定されているように思います。つまり

ですがこれは現代遊戯王には噛み合っているとは言い難く、御巫のように最低限の妨害すらないので相手の効果が素通りし、せっかくの耐性も現代の様々な除去効果で穴を突かれ盤面を崩されてしまいます。

なのでデッキ構築の方向性としては、強みである

方向がベストだと考えました。

◆インヴォーカー→イゾルデ展開は弱かった

まず初めに考えたのは初動の補強でした。

戦士長＋１で広めの２枚初動があるとはいえ、１枚初動が王女＋王女をサーチできる「増援」の４枚体制では流石に心許なく、誘発の貫通力も低い。

最低限イゾルデに繋がる初動は多く積みたい……と考えてまず思いついたのはこいつ。

レベル３×２をイゾルデに変換する男。

召喚権を使わないSRベイゴマックスがMDでは無制限なのもあり、展開力と誘発貫通力を底上げしてくれるかと思ったのですが……。

結論から言うと、インヴォーカー→イゾルデ→アマゾネスに接続するという動きは

展開も伸びず誘発貫通力も特に変わらない

戦士長はイゾルデが場にいると特殊召喚できない

ため、アマゾネスにおいて耐性持ちの大型を展開するには必要な融合魔法を用意できる人員が足りず、イゾルデから初動である王女を呼んでも展開が伸びないのです。

ベイゴマックスと戦士長は特殊召喚条件が競合する

ため手札に被ってもどちらかしか使えず、誘発貫通力も変わりませんでした。

では「融合」を展開途中でサーチできる

はどうかというと、こちらは召喚権を使う影響が大きく、せっかくの

アマゾネスの１枚初動である王女と競合する

ため合わせ引きの恩恵も特になく、イゾルデから王女を呼んでも戦士長が展開できないのは変わらないため大して展開も伸びず誘発貫通力もほぼ変わりませんでした。

（〇＝誘発貫通に使用可、×＝競合して併用不可）

特にアマゾネスカードとベイゴマオフリスそれぞれの相性が悪く、せっかくの１枚初動である王女と死ぬほど相性が悪い。

またベイゴマがアマゾネスカードと一切併用できないため、ベイゴマに誘発を貰うと展開できないとかいう最悪のパターンが発生する。

※公開後追記:展開ルートを再確認していたところ、ベイゴマ＋王女には貫通札として運用できるルートがあるのに気づきました。ただベイゴマ一枚初動は展開が伸びないです。

そのため１枚初動の枚数こそ増えたものの盤面はアマゾネスオンリーの展開から特に伸びず、誘発貫通力もほとんど変わらないわりにギミックでデッキ枚数を取るため、

インヴォーカー→イゾルデ展開はアマゾネスに向いていない

根本的にアマゾネスというデッキは盤面にアマゾネス以外の不純物があると展開が伸びにくいんですね。最悪すぎる。初動の補強が絶望的になりました。

この「アマゾネス初動ムズすぎ問題」は戦士長に展開力を依存する限りついて回るため、この時点で選択肢は２つに絞られます。

このうち１は正直そもそもアマゾネス融合自体がわざわざ別のデッキに出張させるほど強力でもなく、融合素材がアマゾネス指定であることからパッケージがコンパクトにならなそうだったこともあって、２の方向で考えることにしました。

あらゆる誘発を１枚貰うと死ぬが、展開が通れば環境デッキを完封できる超展開デッキ

」としました。イメージ的にはジャンドやかつてのハリラドンですね。

イゾルデからインヴォーカーを展開すれば伸びそうでは？

◆イゾルデ→インヴォーカー展開の試行錯誤

まずは参考とさせていただいたデッキの展開と最終盤面を分析します。

インヴォーカーがまだ緩和されていない時代であったため最終盤面は

サイズが小さい虹光の宣告者を金鞭使いで打点を上げた虎獅王で守り、虎獅王はエルフによって対象に取れないという盤面であり、妨害としては宣告者のなんでも無効、宣告者を出す際にメルフィーギミックで起動する森のメルフィーズによるモンスター無効の２妨害です。

これ自体はかなり理にかなっており、アマゾネスデッキが目指す「妨害モンスターをアマゾネスモンスターの耐性で守る」形になっていました。

ただ、森のメルフィーズは使用タイミングがあまり選べないため妨害として信頼性が低く、実質宣告者の１妨害（一応永続効果の墓地送り除外もあるがなんでも無効と選択式）になりフル展開としてはやや貧弱と言わざるを得ません。

エルフからアマゾネスのレベル２を相手ターンに供給できることもありややモンスターが余っているため、できれば

あたりを増やしたい盤面です。

宣告者と同じく戦闘破壊が一つの弱点である便利な妨害モンスター。

そこで目標としては、インヴォーカーを経由して最終盤面にモンスターを＋２すること（最悪＋１でも森のメルフィーズを素材にしてマスカレーナは立つ）としました。

これについてはイゾルデ＋インヴォーカー＋ＨＣモーニングスターの盤面になれば

イゾルデ＋どちらかでスプライト・スプリンド

→レベル２戦士族であるアマゾネス霊術師を墓地送り

→ヒロイック・コールで霊術師を蘇生

→霊術師とスプリンドでギガンティック・スプライト

これで＋１体は確定するため、イゾルデ＋インヴォーカーの盤面が作れれば最終盤面にIPマスカレーナを追加できます。

そのため、イゾルデからインヴォーカーを展開するルートの構築が必要になりました。（これについてはDiscord等様々な集合知の力を借りました、協力してくださった方ありがとうございました）

感触がよかったのは下記２ルートです。

・パターン１：リナルドハレ展開

イゾルデからリナルドをリクルート

→落とした御巫の水舞踏をリナルド効果で拾う

→水舞踏でリナルドをバウンスしハレをリクルート

→ハレ効果で御巫の火叢舞をサーチ

→リナルドを手札から特殊召喚

→ルイキューピッドをシンクロ召喚、レベルを下げて３に

→ハレ＋ルイキューピッドでインヴォーカー

長所：装備魔法もハレも素引きを許容可能、装備魔法が展開ルートに組み込まれ無駄がない

・パターン２：幻影騎士団展開

イゾルデからティアースケイルをリクルート

→ティアースケイル効果で手札を切りダスティローブを墓地送り

→ダスティローブ効果でサイレントブーツをサーチ

→手札のサイレントブーツを特殊召喚

→ティアースケイル＋サイレントブーツでインヴォーカー

長所：サイレントブーツから幻影罠サーチで妨害数を＋１できる、墓地からティアースケイルがおまけで出てくるためモンスターが＋２になり森のメルフィーズを残せる、ティアースケイルが手札を切るためアマゾネスレベル２の素引きが許容できるようになる

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